2010UJ05月号SBR感想 『#58 正義と邪悪(5)』

| 2010.07. 7 (Wed) 1:01 AM | [SBR感想] | ←前■TOP■次→ |
揺るがない決意を。

 

前号まで
ジャイロが放った伝説の「騎兵の回転」は、大統領の耳を落とすダメージを与えていた。それに気づかない大統領は無防備にジャイロに迫り、ジャイロはそれを待ち構える。だが、直前で大統領は自らの異変を察し…!?

表紙

漆黒の意思の炎が灯った瞳のジョニィ。過去に案外弱いジョニィが、この絶望下で殺意に身を委ねるとしたら、それはひょっとしてジャイロ死亡フラグ…!? やはりツェペリの運命はジョースターを覚醒させて燃え尽きる運命なのか。いや、仲間が斃されて殺意に身を任す、などというNAR●TOあたりでありそうな展開はジョジョではあるまい。斃れた共の遺志を継承し、それでいて確かな信念を持って強大な敵や運命に立ち向かうのがジョジョのサーガであろうよ。



本編

騎乗したジャイロと対峙する大統領。今まさに両者激突という最終局面を前にして自分の耳がなくなってるとか、衝撃の事実を認識した大統領の心中たるや「ちょっ、まった、タイム! ザ・ワールド!」とか言いたくなる心境だと思います。チート技身につけて、「うは、オレ完全無敵状態w ジャイロわかってねえww」とか思ってたところに、実はそれは対打撃・飛び道具無敵のみで投げは喰らいます、みたいなものですからね。しかし、最悪というのはその事実を知らないまま攻撃を受けた場合なので、直前とはいえその事実を知り得たのは大統領にとって幸運であり、ジャイロにとっては不運に尽きます。


自分に届く攻撃法の存在を認識した大統領は「絶対無敵」ではなくなりましたが、依然として「かなり有利」な状態。その点をちゃんと捉え、パニクらず、落ち込まず、不利な点(ジョニィと波)を認識して、騎馬で突っ込んでくるジャイロを前にしても次の最善手を選択できる大統領はやはりぱないと思います。というか、障害となる「波」と「ジョニィ」を双方とも意識に入れて、波は次元移動のツールとして利用し、耳の負傷はジョニィがその事実をジャイロに伝える事を踏まえてトラップに利用とか、すべて自分に有利に働くように動けるのがスゴイ。このへんが承太郎などにも共通する「本体力」の強さだなあと思う所存。


平行世界へエスケープして、さらに援軍(兼カモフラージュ)のために数体の本体を連れて戻ってきた大統領。周りが海だから溺れる云々は、結局若干の足止めしにかならなかった模様です。まあ水だし、むしろゆらめく水面下に潜まれると、逆に何体いるかすぐにわからないような気がする。



水面に躍り出る大統領。怒涛のように襲い掛かるの図だけど、荒木漫画の場合はここからジャンケンしたりするから油断がならない。


しかし大統領の顔が何個もプカプカ浮いてる図はやだなあ。タコルカに似てるけど、キモさがダンチだ。下膨れのせいなのか、巻き毛のせいなのかは不明。


顔キャラがすべてかわいい訳ではなかった


ジャイロは大統領の思惑のさらにその上を看破して、「スタンド」がそばにいるのが本体、そして「ルーシーの光が指す方向にD4Cはあるのだ」という推理から、背後から迫る大統領が本体と断定。的確に「騎兵の回転」を命中させる事に成功しよったわ。流石でやんす。まさに一手の読み合いですなあ。


攻撃を喰らった大統領が吉良空間の光に逃げ込む際、この光の中まで届く「エネルギー」が「ヴィジョン」となって発現。(コミックスによると、名称は『ボール・ブレイカー』。ちなみにD4Cの吉良空間の現象は『D4C-ラブトレイン-』という) 「ヴィジョン化」するとスタンドだ!って思ってしまうけれど、元はと言えば超能力、エネルギーを眼に見えるようにしたのが「スタンド」なので、矢で貫かれたからとか、遺体を手に入れたからだとか、そういう理由で「スタンド」という枠を作ってはいかんなと思いました。何が言いたいのかというと、騎兵の回転がスタンドっぽくなって「またスタンド使いの話か」ってなるのではなく、エネルギーをキャラクター(デザイン)として描くのがジョジョって事です。


さてその「騎兵の回転」、破壊のエネルギーだけでなく大統領本体に老化現象をも引き起こしました。老化といえば時間。重力と時間には関係性が確かにありますが、年をとるという事は時間の流れが相対的に早くなっている、つまり単純に考えて重力大=時間経過緩だから騎兵の回転は重力極小(=時間経過急)ということなんでしょうか。いやまあ、重力差による時間の経過差なんて無重力だとしても極小だろうし、そもそも重力に類似する力だから次元の壁を超越してるわけだからそんな理屈は通らないですね。うーん、ホントよくわからないな、重力ってやつは。前に書いたかもしれないけど、次元を通過して拡散してく(という説を持つ)重力子が持つスピン(スピン2)と同じ回転だから、騎兵の回転のエネルギーは次元を超えると思うのだけど、それが時間とどう関係するかはもうよくわかならない。。。重力子が謎すぎる。そういえば、メイド・イン・ヘブンも重力起因の時間加速能力でした。あれは全宇宙の重力を利用して加速しているという説明だったけど、、騎兵の回転はどうなのだろうか。騎馬といえば、メイド・イン・ヘブンも人馬一体のデザインでしたよ。何らかの関係があるのだろーか。。。まあ少なくとも「荒木 俊馬」という人物はここでは関係あるまい。ググってたら出てきたのだけども。やや強引なまとめ方をすれば、今まで時間操作は敵ボスの奥義だったわけですが、今回は主人公側にその技術、力を与えた形なのかもしれません。


D4C本体に見事騎兵の回転をブチ当てたジャイロ。続けざまに残る2人の大統領の対応です。D4Cとそれに連なる本体にダメージがあっても、ダミー大統領もまた実体なので攻撃はやまない所が分身の術なんかとは違いますね。ジャイロの鉄球は基本動作が一石二鳥どころか三鳥以上になるので、投球は一発でも何の問題もなし。ちょっとした操作系能力ですよねーこれ。ド・フラミンゴもびっくりだよコレ。


勝利を宣言するジョニィですが、倒したはずのD4Cと本体大統領が半壊(半分老化)しながらも戦線復帰。ジョニィの「『D4C』」という時の表情が絶望をよく表してます。生きてさえいれば、新品と入れ替わって完全復活してくるD4Cならばさもあらん。しかも大統領は自身の勝利を確信しているセリフをのたまいます。よく見るとジャイロも脇腹に銃弾を喰らってたもよう。大統領のセリフが意味するところはなんなのか。「一手」とは銃弾のダメージのことなのか。ひと呼吸の戦いはいよいよ最終局面。! To Be Continued...!!






悔い☆改めましてこんにちは。黒鈴です。どうもどうも
引越しやらなんやらしてるうちに三ヶ月分も感想がたまってしまい、コミックスがポポンとリリースされてしまったので急いで書いた次第です。滞っていた理由のひとつには、重力と時間の関係を調べていたというのがあるのですが、さっぱりわかりませんでした。特殊相対性理論まではわかる。なんとなくわかる。しかしその先はぼくには理屈で繋げられません。大統領が老化したのは、重力という力の効果を荒木先生なりにビジュアルで分かりやすくしたという解釈をしていますが、これは重力と時間には密接な関係があるのよ、という前提を知っていなくてはいけないのでハードル高いんではないだろうか。メイド・イン・ヘブンの解説を読んでいれば知識として入ってはいるかもだけど、それにしたってコミックス熟読しとけってレベル。若しくは一般常識としてそのくらいの自然科学の教養はあるよねという事ですよ。ひいいー。


さて今回登場した「騎兵の回転」のヴィジョン。それを『スタンド』と呼ぶのかもしれませんが、吉良空間と同じく、これは「現象」をビジュアル化したものと言えそうです。まあ、それもスタンドって言うのかもしれませんが、一般的(?)に『スタンド』って言うと、個人の意図するままに動く守護霊、守護能力というニュアンスだと思います。騎兵の回転や吉良空間は、どちらも個人に起因しているというよりは、見えない何かを具現化したもの、というニュアンスを持っているような気がしますね。簡単にいえば、「幸福」と呼ばれる現象と、重力がもたらす時空への力をビジュアル化したという感じ。この路線で言えば、ポコロコも同様なのかもしれない。とにかく、見えない何かを、荒木先生がオリジナルの媒介で表現した結果ではないでしょうか。これは、「妖怪」と同じ性質なのではないかな。妖怪は、昔の人が解明できなかった自然現象を超常的なものとして捉えて生まれた想像の産物ですし。(一方で、異なる場所で似たような妖怪伝説が伝承されているのは、もしかすると本当に存在する何かを特別な人だけが見えていたのかもしれない。。 ま、人間の想像力にはある程度限度や枠があるのでそのせいかもしれませんが)
そう考えると、「六壁坂」のエピソードはなかなか興味深いです。荒木先生も、水木先生のように伝承を追ってそれをキャラクター化したら面白いかもしんない。





戯言。

「GO!GO!ZEPPELI」は、重力子グラビトンの「G」と、球体を表す「O」との組み合わせなのではなかろうか。

出典) 『STEEL BALL RUN』 荒木飛呂彦/ウルトラジャンプ・集英社

ブラボー…おお…ブラボー! 最初ブラボタンにしようと思ったけど、なんかやらしいからやめたんだぜ

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