2009UJ10月号SBR感想 『#51 最後の砦』

| 2009.11. 9 (Mon) 3:03 AM | [SBR感想] | ←前■TOP■次→ |
  魂は互いに託す

      最後の決戦のために――

 





クライマックスゆえか、今号はお決まりのアオリ「進行する不可解なクライマックス」とあらすじがなくなってましたぜ! 代わりにアルトラヴァイオレットのブローチ広告が掲載されてましたが、貴方はもう受注しましたか? ぼくはスデに済ませました初日に。過去に砕け散ったペンだこブローチも再生産されていたのでそれも。知ってます? 馬の蹄鉄ってラッキーアイテムなんですよ? そのうち玄関に飾るようなエンブレム出ねーかなぁ。




さて、本編。


今度こそ大統領の首を捉えたDio。周囲に細心の注意を払い、ようやく届いた命を刈り取る一手。疾走する地面に到着するまでもなく、次なる止めの一撃を、渾身の力を込めて繰り出すDio。首を切り裂いた線を「人間世界の悲惨の『線』」とし、それに対し縦に真っ直ぐブッた斬るDioさま。


Dio:「WRYYYYYYY――ッ そしてこれがッ! それを超えた線ッ!」
Dio:「このオレがッ!! 手に入れるこの世界への「線」だッ!!」


合衆国大統領というのはそれだけで「権力」や「権威」の象徴であり、それに手が届く存在になったことを示しつつ、「境界」を越えた事の所信表明。結果的に十字になったことも、宗教性の高いSBRとしては重要な描写。そんな気がする。

十字の致命傷を受けた大統領。両手首に頸部、加えて臓物が飛び出るほどまでに縦に胸から腹部を切り裂かれ流石に絶命かと思った瞬間、これが「吉」兆に味方された大統領ゆえなのか、ある出来事が発生。大統領のトレードマークとも言えるカールヘアーが風になびき、疾走する列車の車輪に吸い込まれたのでした。髪が絡みこんだ車輪に頭部は引き寄せられていき、なんかもう惨劇の予感です。いやもう内臓とか飛び出てんですが、もっと凄惨な感じになりそうな。そんな中、瀕死の大統領は何を思ったのか、Dioにカニばさみ。めだか師匠のアレですよ。グヘヘヘヘヘ。


大統領は車輪に頭部から吸い込まれ、それに捕まってるDioも一緒に車輪の下へ――。







このカット、すごく好き。映画的でもあるし、マンガ的でもある。


それはさておき、結果として残ったのは腰で両断されたDioと、この世界から消え失せた大統領でした。どんな超人的な能力を持ってても、列車に轢かれれば死ぬ。SBRでは能力がスゴくても、銃で撃たれたりナイフで刺されたら死んでしまいます。致命傷じゃなかったら治っちゃったりもするんですが、それはまあ措いておいて。
真っ二つになっても勝利宣言をするDioの執念じみた覚悟にグッときたり、切なかったり。敢え無くDio絶命。この壮絶な死に方はクロスロォドのカピスルさん思い出したわ。両断されても攻撃に転じたり下半身動かしたりしてるのはスゴかった。


死に際に言いたいセリフ 死に際に言いたいセリフ

トップモデルはすげえんだぜ トップモデルはすげえんだぜ


にしても、車輪とレールの挟み込みが「入口」となるのなら、圧力系の攻撃は全て無効という事になりますね。宇宙空間では無敵と言えそう。でも、並行世界へ移動した後、すぐ自分自身が見つかるものなのだろうか。内臓はみでて首も手首もとれそうで瀕死だったでしょ、大統領。並行世界の出現位置まで任意なのだろうか。ともあれ、大統領は次元移動に成功し、意識が同期した新しい大統領がそのうち戻ってくる事でしょう。大統領の武器である「決断力の早さ」は、自分の命を顧みる必要がないところにある気がします。普通であればそれ相応の『覚悟』を決死の思いで身につけなければ到達できない精神であると言えるんじゃないかな。「不死身」とか「ダメージ無効」というものを、それ自体の強みを前面に出し心構えを疎かにして弱点とする話はよく見かけますが、「保身を考えないことによる決断力の早さ」という強みに転換した点、とても面白いです。思い返せば、「保身を考えない覚悟」や決断力の片鱗のようなものは、ジョジョ全編でちらほらありましたね。川尻早人の自爆は顕著かもしれない。何にしても、通常どうしても考えてしまうステップを一個すっとばせるのは、こういうスピーディーな戦いでは大きなアドバンテージになると思います。
そして大統領の能力ですが、どうやら入り込むゲートは小さくてもOKみたいです。水滴もひょっとしたら1滴でもあれば移動可能だったのかも。となると、何かしら小物を持ち歩いて有事の際には上部に投げるなりなんなりして移動すればいいんじゃないだろうか。エスパー魔美ちゃんみたいに。やはり「挟み込み」の定義が難しい。

さて、そんなDioの壮絶な最期を冷静に観察するジャイロとジョニィ。平静を装いながらも、ライバル視していたDioの敗北はジャイロたちに少なからず影響を与えた様子。大統領の能力の深遠さとその強さを再認識です。これから始まるラストバトルを前に、『覚悟』の再確認。ジョニィの覚悟は元より「漆黒の意思」なので確固たるもの。歴然とした「ホーム」のあるジャイロに対し、これが引き返す最後のチャンスだと告げるわけです。この点に関してはジョニィ優位、かなり上から目線ですよ。するとジャイロ、





などと言い出しましたよ。その秘密ってのが「「ジャイロ」は本名じゃない、本当の名前は「ユリウス・カエサル・ツェペリ」」。

なにぃーー!?こ、この最終決戦を前に初めて本名公開だとォ?!ジョジョにおいて、本名が最初しか呼ばれないというのは多々あることだけど、その逆は初めてだな…。しかも英語読みで「ジュリアス・シーザー・ツェペリ」


シィィーザァァアアアアー!! シィィーザァァアアアアー!!


シーザー…シーザーかぁぁぁ。まさかそのまま使ってくるとはなあぁぁぁ。そしてユリウス・カエサルかあ。。前田さんちの太尊くん(ホントにいるらしい)よりは偉人だけにイタくないけど、歴史の授業の度にネタになるんじゃあないか。ジョニィも言ってるけど、グレゴリオどうかしてるな。そんなスタンドも月までブッ飛ぶインパクトに隠れがちだけど、その本名が弟も知らないってどういう家庭環境なの。本名とか、そんな隠し通していけるものなのだろうか。

一方のジョニィ。ジョナサン・ジョースターというのは本名みたいですが、明らかにされたのは途中だったしなー。ちなみにココ、コミックスだと「…違ったらジョジョじゃなくなるだろ」って加筆されてます。加筆は他にもいろいろありまたよ、「ローマ皇帝の?→古代ローマの将軍の?」とか「超ブッタマゲ!→超ブッタマゲNo.1!」とか。見つけるのは結構楽しいのですが、それをまとめてupしたりするのはとっても手間がかかるし重要もないと思うのでやってませんぜ。UJ読んでる人でも気にしてる人なんてごく少数だろ。


ああそうでした、ジョニィの秘密。ジョニィの恥ずかしい秘密は、、、


どんな秘密だというのか


ああ、もう言えって!大した事なかったらそれこそ引くぜ?! まあ、一方的にカミングアウトされてお前も秘密をって言われてためらう気持ちもわからんではないけど、ホントは言いたいの、よくわかってるからはやく言っちゃえ言っちゃえ!






・・・


「虫さされフェチ」でした。名誉のために言っとくと、女の子限定みたい。


ああ……まあ、そういうの、なくはないと思う。「虫さされ」、ぼくは全然わかんねえですけど、「変化の境目」って惹かれますよね。鎖骨とか、うなじとか、ウェストのくびれとか、胸元のおっぱいの盛り上がりはじめとかさぁ!



あれに興奮する!


腕や足を折り曲げた肘や膝の内側っていうのもあるらしいし、虫さされもあるんじゃあないかな。うん。
…こういうのも、荒木先生が誰かから聞いたヤツなのかなぁ。気になるぜ。

というわけで、カミングアウトタイム終わり。これは荒木先生がよくやる、「シリアス展開の合間に挟む日常のゆるいシーン」ですね。シリアスが続くと読者が疲れてしまうので、合間にクッションを入れる。ついでに、二人の普段や新密度を伝えている「技術(ワザ)」。てことは、ここからはシリアス展開、ノンストップ!というわけです。やべー。

ルーシーを救出する、という目的を再確認し覚悟も新たにいざ機関車へ。敵は大統領と、列車を運転している「機関士」を想定し、機関車へと向かいます。ジョニィの脚はリハビリが効いているようで、鐙に脚を掛けられるまでになりました。それだけでなく、鐙から馬のパワーを上乗せした回転も既になんとなく体得してるもよう。まじか。のみこみが早いにも程がある。しかし、果たしてこれが大統領に通用するのか。列車に接近してもまったく離れていかない「クマに注意!」看板の違和感にジョニィが気付いたところで、To Be Continued...!!


今話は決着がついたエピソードに加え、主人公のフルネーム&ジョニィのフェチ公開と、新事実のカミングアウトが多く、コミックス派の方のためにネタバレしないようにとの配慮した結果、とってもとっても更新を遅くしたのです。はい、ウソです。すみません、怠けてました。なんていうか、物事ってのは溜めるとダメですね。さすがに4カ月分も溜まると取りかかる事自体億劫になってしまいます。コミックス発売をキッカケに追いついたので今後は遅れないようにしたいです。
のですが、次からの話が厄介すぎてまた躊躇してますよ。うん、まあ、頑張ってなんとかするとします。あーシュタインズゲート始めたい、GoW2やりまくりたい。でもガマン。

ときに、先週秋葉原で開催されましたウルジャンまつりに足を運んでまいりましたよ。初日に一度行ったのだけど、SBR Tシャツが瞬殺でなくなってしまったので月曜日に出なおして購入してきました。


UJまつり入口 入場無料とか、信じられん!

SBR Tシャツ SBR Tシャツ。Lサイズでかい!

UJまつり ポストカード スタンプラリーで貰えるポストカードとか

SBR19巻とケータイデコシール箱買い SBR19巻とケータイデコシール箱買い

ああ、アニゲラ!ディドゥーーンのグッズとか解説同人誌とかも映ってるけど気にしないでください。
ウルジャンまつりの原画の数々は、荒木先生のものに限らず、それはそれは素晴らしいものでした。ちょっと、カネ払ってもいいくらい。やっぱ原画はいいものです。荒木先生のイラストはルーブル美術館で展示されていた露伴イラストの複製原画を含めた数点で、これらは目にすることが難しいブツでしたので大満足でありました。これを基にしたものなのかどうなのかわからないのですが、「岸辺露伴 ルーヴルへ行く(Rohan au Louvre)」というタイトルで、来年新作が出るそうです。最初はフランス版で、その後日本語でも出るみたい。ひと安心です。にしても123ページフルカラーって、全部荒木先生じゃないですよね。まさかね。

あと、残念ながらSBRグラスは当たりませんでした。ノヴァ教授の電卓は当たったんだがな…。どっちかしか当たらないんだろうか。懸賞の法律というか決まりがよくわかってないです。。



■よくわからないお知らせ

年末にまた、というか久々にラジオやるかもしれません。SBR限定ではなく、ジョジョ関連です。要するに、ジョジョ好きが集まって飲んで喋ってる様をラジオで流すだけです。もしお暇でしたらぜひ!リアルタイムBBSでツッコミやら合いの手やら、よろしくお願いします! そのうちまたアンケートも設置しますので、恐縮ですがぜひぜひご協力お願いいたします! 今現在でも取り上げてみて欲しいネタや企画があれば、BBSやらWeb拍手あたりで送っていただけると大助かりです! また告知すると思うんで、よろしくお願いいたします!

出典) 『STEEL BALL RUN』 荒木飛呂彦/ウルトラジャンプ・集英社

ブラボー…おお…ブラボー! 最初ブラボタンにしようと思ったけど、なんかやらしいからやめたんだぜ

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コメント

平安時代の日本とかだと、本名を知られてしまうと呪いに利用される恐れがあるので、真の名前は誰にも知られない様にしてたみたいですけど、ヨーロッパ圏だとどうなんでしょうね?

<越後屋さん

そうなんですか?! それは知りませんでした。
でも、誰にも明かさない「真の名前」にどんな意味があるんでしょうね。

血統とか血筋ですかね。イメージはラピュタ。

誰にも知られない様にってのは流石に極一部だとは思いますが、真の名前の名称が諱(いみな)と付けられている辺り、そうおいそれとは使ってはいけない言葉だったみたいですね。

例えば大岡越前守忠相の場合ですと、職場の同僚からは越前守殿と呼ばれるけど、家族とか親しい友人とかからは忠相と呼ばれると言った感じでしょうか。

後、この辺からはwikiで少し調べた程度ですけど、キリスト教圏の場合では名前を付ける際に、古代ローマ人の名前を付ける事が結構有った様ですので、グレゴリオさんもそれ程ブッ飛んでると言う訳でもなさそうです。

ああ、そういう事か、真名みたいなものですね恋姫無双で言うところの。腐ってますかそうですか。

でも、仰られたようにキリスト教では洗礼名がありますし、父親だけの責任ではないのかもしれません。

日本の場合でも、仕官や養子に入るたびに改名してたし、ラベルようなものなのでしょう。