2009UJ05月号SBR感想 『#47 デラウェア河にて』

| 2009.06. 8 (Mon) 3:54 AM | [SBR感想] | ←前■TOP■次→ |

進行する不可解なクライマックス


立ち上がれる、何度でも。

相棒がいるから――

 

前号まで
大統領を倒すべく手を組んだDioとウェカピポは破れ、Dioが所持していた「左眼球の痛い」も奪われてしまった。全ての遺体をそろえた大統領を止められるのか? そして大統領の謎の能力に立ち向かう術はあるのか…!?




開幕は、消えたジョニィを捜索するジャイロから。相変わらずのトンデモ鉄球ワザを用いてあっさりとジョニィの潜む排水溝を発見。便利過ぎる鉄球の回転と、まさか!ってカンジで再登場を果たしたゾンビ馬の糸で応急処置を施され、とりあえずの瀕死状態を脱したジョニィ。「ちょっぴり生きているけど致命傷」から「レースは再起不能」まで回復してしまいました。結局、ゾンビ馬の糸ってなんなのさ!!

そして、大統領の能力の秘密を語るジョニィ。相変わらずの分析力で、全て看破してしまってる様子。「違う世界」へ行けるというトンデモ現象だけでなく、そこからもうひとりの大統領、もうひとりのウェカピポを連れてこれる事まで理解してました。発動条件が「何かにはさまる事」まで分かっちゃってるのがスゴい。馬の間から出てくる瞬間も見えていたのか、信じられない。そして、その後の大統領とDio&ウェカピポの闘いの一部始終も見ていたという。どこにいたんだろう。このジョニィが別の世界のジョニィと意識共有しているというのなら話は別だけど、「Dioの下半身だけ見えていた」という事はそれはないか。

そんなジョニィの分析結果を右から左に受け流すジャイロ。まあ、何言ってんだかわかりませんよね。目撃証言が異なっていた事に説明がついたとしても、俄かには信じがたい発言ですよ。でもそこはジャイロ。証言を信じている風を装いつつ、ジョニィの話の信憑性を探る質問をする。つまり、「左眼球がどうなったか」という、妄想や幻覚ならつじつまが合わなくなりそうな問いかけをジョニィに投げかけました。医師にはカウンセラー的な要素も必要ですよね。

その質問に対するジョニィの返答も含め、もう遺体は諦めろと諭すジャイロ。真にジョニィの身体を心配しての事なのか。しかし、この点がジョニィとジャイロの決定的な違いであるのかもしれません。それでも諦めきれないジョニィ。正義や悪の枠すらない純粋な飢餓感、そんな限界ギリギリさが奇跡に到達するのかも。産まれたばかりの仔馬のように、立ち上がろうとする様には応援せざるをえませんね。がんばれ!がんばれ!

そんなジョニィの絶望を目の当たりにして、ジャイロが話し始めたのは馬具「鐙」の話。鐙のルーツは、馬のパワーを下半身から吸収して騎上で闘うところにあると。そして、全身で生み出す力に加え、馬のパワーを鐙から加えるワザがツェペリ家の伝承にあると告白。そういえば、回転エネルギーの伝達は、かつてジャイロもそのダメージを足先に移動させてましたねぇ。よくよく思い返してみれば、最終奥義でしたね、あの技。人馬一体となった回転エネルギー、処刑執行官にはできないしやろうともしなかったその技術を体得できれば、大統領の能力に立ち向かえるかもしれない。そしてそれが出来る可能性があるのは、馬乗りであるジョースターの人間。ツェペリの技術とジョースターの血統、そしてジョニィの気高き餓えがその究極のエネルギーに到達できるのか。なんか大層な話になってきましたよ。地球すら回せちゃいそうだぜ。もし、大統領が移動できる「隣の世界」が可能性が具現化した世界であるならば、打ち破る方法は可能性を否定して単一の結果に収束させるという事になるのだけど、それはジョジョのテーマに反してそうなのでないでしょうね。うーん。

…しかしコレ、大前提として馬に乗って鐙を使わないとダメなんだよね。ジョニィの下半身が元通りになるには遺体が必要なわけで、遺体を手に入れるには大統領を倒さなくてはいけない。ダメじゃね? 残る可能性は、くすねるかルーシーの持つ頭部の奪還。この二人は頭部の事までは知らないはずだけど、唯一の手掛かりであるルーシーを追跡する展開になったのはそういう展開が待っているのかしら。大統領に正体がバレてるバレてない以前に、大変な事になってますけどね、ルーシーサイドは!


そしてそのルーシー。会得したばかりの能力で脱出のため、御者を脅迫してました。

手慣れたものです

あ、そう、女の武器はいつでも出せるというわけですね。もうやだこの女。しかも恐ろしい事に、不幸のわらしべ能力に注文が付けられるようになってます。今回のケースでは、「馬車を出す」という注文。その注文を守らないと、顔面の口のまわりが不幸になる。ああもうヒド過ぎる。
残虐非道のルーシーですが、その頭へと響く声は彼女らをデラウェア河へ誘導しているようです。一体そこに何があるのか。

一方大統領は、入手した左眼球とルーシーから没収した右眼球とで最後の部位と共に移動するルーシーを捕捉しておりました。いや、それどころか、ルーシーに指示を出していたのは大統領その人だと!? 冬のナマズの人たちを「切レ」と指示してたのも大統領だったのか。遺体を揃えた選ばれしものを遺体も認めているとは大統領の談だけど、客観的に見れば確かにそういう事もありそう。どうやらルーシーの能力は「遺体」の能力のようで、だから大統領もその内容を知り得ていたというわけらしい。指示通り来てみれば、そこにはラスボスレイパーが待機していたという絶望に声を上げるルーシー。そしていよいよ地図の最終地点へ船で移動。そこには何があるのか。何が起きるのか。全てを集めた大統領の順風満帆な未来とともに、To be continued...!!


最後にちょっとだけ気になった、「遺体」の能力。『結果として確定した事項に向かってひたすらエネルギーを増幅させていく』という能力は、大統領の「隣合う世界」の否定につながるんじゃあないかと思いました。単純に考えても、この能力の術中に大統領がハマった場合、抜け出す術がないんじゃないかと。入れ換わりで済んだら簡単解決してしまいますが、入れ換わってもひたすら続きそうな気がしなくもない。大統領が手に入れても大変な事になりそうですけどね。隣合う世界のさらに奥に行ったりできそうな。



おまけ:フィギュアどんどん溜まってきた

ついにRAHのジャイロが届きましたよ。超像可動もどんどんリリースされ、手元にはハイエロファントグリーンまであります。なんかいろいろ写真撮りたいけど、ポージングがなかなかムズかしい。センスないのです。。。とりあえずささっと撮影してみたのを上げておきますよ。














出典) 『STEEL BALL RUN』 荒木飛呂彦/ウルトラジャンプ・集英社

ブラボー…おお…ブラボー! 最初ブラボタンにしようと思ったけど、なんかやらしいからやめたんだぜ

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