2009UJ04月号SBR感想 『#46 囚われのルーシー』

| 2009.05. 3 (Sun) 4:54 AM | [SBR感想] | ←前■TOP■次→ |

進行する不可解なクライマックス


見据える先は異なれど

共通の敵は…大統領!

 

前号まで
大統領を倒すべく手を組んだDioとウェカピポだったが、「隣接する似たような世界」を行き来できる能力の前に破れ、Dioの左眼球部の遺体も奪われてしまう…。遂に遺体を全てそろえた大統領を止められるのは誰だッ…!?




冒頭はなんとルーシーの状況から。なんか夢の中で切レ切レ言われてましたが、独立宣言庁舎で目覚めると、そこでは夫・スティールが運び込まれていたものの銃創を受けたまま放置プレイ。こ、これが噂に聞く受け入れ拒否ってヤツか…。
放置プレイを命じたのは大統領。自分たちは直接関わらない事で責任逃れをしようとしているのか、それとも他に深い意味があるのか、園崎家よろしく部下の自発的な行動を期待しているのか。やっぱし寝取ろうとしてる幼な妻の現夫は始末したいのだけど、かすかに残る良心の呵責から自分の責任を薄くしようとしてるのかしら。マジェントを差し向けたのも計算づくだったのかしら。マジェントはなにげに余計な事してくれちゃってるな。
大統領の思惑がどこにあったのかはわかりませんが、部下は「冬のナマズのように」と言われたら何が何でも「冬のナマズのように」しようとするほどの忠実すぎるイエスマンであったため、言葉通りに放置されるステイールでした。
ルーシーはといえば、絶賛懐妊中でしかも今にも陣痛始まりそうなレベル。今夜出産とか言われてます。ほんの数十分前まではスレンダーボディだったのに今やマタニティシルエットとか、目下大統領側近たちの井戸端会議のメインテーマになってますねきっと。

「あのコ人妻だったわよねえ」
「これだから最近の若いコは」
「やっぱり不倫よね。父親は誰なのかしら。」
「(まさかウチのボス…)」
「………ゴクリ」
「こ、この話はこのへんにしとこうか」
「冬のナマズみたいに」

ルーシーの胎育状況は普通に診断されているらしく、それによるとちゃんと胎児が成長しているそうでした。良かった、頭部のミイラが産まれてきたらどうしようかと思ったよ。ホラーどころの騒ぎじゃないぜ。ていうか、スカル○ァックの怖ろしすぎるなれの果て…ゲフンゲフン! …なんでもないです。。。



逃げようとしたが、冬のナマズ党に捕まったルーシー。鎮静剤を打たれそうになる瞬間、またも脳裏に響く切レ切レメッセージ。切れって何を? ルーシーがブチ切れたら大変な事になるよ!


何かに気づいたのか、無意識の行動か、流していた涙を引っぺがしたルーシー。そしてそれで側近の二人を攻撃。ええ!? 女の涙は武器って言うけど、そのまんまの意味なの!?

ルーシーが毎度毎度しくしく泣いてたのは大いなる伏線だったとは…! それにしても毎度太刀筋に迷いがないな。躊躇いとか逡巡とか、そういうの一切なし。しかもこの女の武器、タチ悪い事に使用後はただの液体になるため、凶器が自動で隠滅されるおまけ付き。自己生成が可能だし、ちょっとシャレにならないぜー女の武器。女性を泣かせちゃいけないって、魂で理解したぜッ!!(; ・`д・´)


そしてこの女の武器、特殊能力がありまして、これで攻撃すると特定の事象が度重なり、その度にダメージ(程度)が増幅されていくのです。術中にハマったら逃れる術はなく、確定された運命にただ怖れ慄くほかないという。進行性のファイナルディスティネーション。遅行性というのが唯一の救いか。


とにかくですね、ルーシー(?)に特殊能力が付随し、それにより犠牲者が2名出たわけです。これで何人目だよ、ルーシーの手にかかったのは…。



■犠牲者その1:ブラックモアさん

不意をついての銃撃

とどめもしっかりされました

この後、ブラックモアさんは誇り高き使命感により復活しジャイロたちを苦しめますが、直接死に至らしめたのはルーシーの銃弾です。


■犠牲者その2:スカーレット・ヴァレンタイン

自働追跡バルーン犬を貼り付けて串刺し

未だかつてない惨劇は記憶に新しいところ。ファーストレディの頭部を釘でメッタ刺しにしたのはこの少女です。


■犠牲者その3:ファニー・ヴァレンタイン(一人目)

ナイフを首に深々と突き立てての刺殺

大統領のレイプ未遂があったとはいえ、あのような躊躇いのない刺突は素人にはできませんね。


■犠牲者その4:冬のナマズさん

1:縦ヒゲさんのヘッドバットを目に喰らった



2:縦ヒゲさんがふんづけて割ったビンの破片が目の周りの刺さった



3:ネズミごときに驚いた縦ヒゲさんがよろけたせいで、ルーシーがドアの取っ手につかまったら、その拍子にドアが開き縁に顔面をしこたまブツけた



4:縦ヒゲさんが誤って警備員の首に注射器を突き立てたせいで、銃が暴発して左顔面を吹き飛ばされた



なんか、ほとんど縦ヒゲさんが原因なんじゃないかって気もする。「冬のナマズ」って言いすぎて縦ヒゲさんの事イラつかせてたのがマズかったんじゃないかな。最後の方は、「まだひっぱるのかよそのネタで。もういいよ。あんまりしつこくやるとせっかくのネタも霞んでくるよ」って顔してたし。


■犠牲者その5:縦ヒゲさん

1:床の液体でスベった
2:ビンを踏んでスベった
3:ネズミにびっくりしてよろけた
4:冬のナマズさんの血でスベってこけた先にドアの取っ手があって目に刺さった

この人は主に不注意が過ぎる。

この先まだまだ増えていきそうなルーシーの撃墜数。身に付けた能力は、スタンド使いとしての素質なしと既に判断されているルーシー本人ではなく、おなかの中の赤ん坊の潜在的な能力というセンが濃厚な気がしますね。彼女には、人間のまま屍の山を築きあげていってほしいものです。



おまけ:土浦桜比べ展覧会行ってきた

4/11に土浦桜比べ展覧会行ってきました。2年ぶりで「伊豆の踊り子」を観るのは初めて。もちろん今回表紙を飾った「Steel Ball Run」も初めてなので、2点も目玉がある事に。じっくりたっぷり、ねぶりあげるように時間を掛けて鑑賞してきました。撮影禁止だったので写真はないですが、すばらしい体験でした。「桜のジョルノ」「伊豆の踊り子」「Steel Ball Run」はそれぞれ繋がっているかのような構図(舞い上げられた桜の花びらの軌跡がリンクしそうな勢い)なので、3点並べてみるとすごくいいのかもしれません。



「Steel Ball Run」


まちかど蔵

出典) 『STEEL BALL RUN』 荒木飛呂彦/ウルトラジャンプ・集英社

ブラボー…おお…ブラボー! 最初ブラボタンにしようと思ったけど、なんかやらしいからやめたんだぜ

SBR感想一覧

コメント

ルーシーは殺人の数も然る事ながら、魅了した人も結構いますよね。
スティーブン・スティールは勿論の事、マウンテン・ティムにスカーレット・ヴァレンタインに更には大統領まで。
しかも、これら全てが瀕死の重傷を負ったり、非業の死を遂げたりしています。
特にマウンテン・ティムは完全に巻き込まれての死亡ですし、ウェカピポはルーシーを護衛しようとしての殉職なので、間接的に殺害したと言う事も出来ます。
これらの所業を見るにつけ、正に魔性の女と呼ぶに相応しいでしょう。

ここまでされてしまうと、以前にジャイロが言っていた「「女」ってのは「禍」を運んでくる」発言も、あながち間違いではない様な気がしてきます。
ジャイロも余りルーシーに肩入れせずに、あえて突き放したのは非常にベストな選択でした。
良かったね、ジャイロとジョニィ。
ロリコンじゃなくて。

ロリコン OUT
BL    SAFE

というわけですね。SBRってBLネタにされてるんだろうか。

女性に恐怖を感じるのは荒木先生の見解だと思いますが、今回の場合は女性全般ではなくとりわけルーシーが特殊なのだと思います。そうあって欲しい。
荒木先生の絵は性別の描き分けができてないと先生ご自身が仰っていましたが、行動もそうなのかもしれません。いや、人間讃歌なので人としての行動を突き詰めると、性別なんて関係ないのかもしれませんね。


どうでもいいんですが、ぼくは児ポ法が心配です。中学生、レイプ、孕ませと三種の神器が揃ってるんですよSBRって。さらに宗教的な背景を持った描写もありますしグロも多いので、火が点いたらすごく炎上しそうな気がしてならない。