SBR16巻短編感想 『#63 7日で一週間』

| 2008.09.18 (Thu) 2:55 AM | [SBR感想] | ←前■TOP■次→ |

JCコミックスVOL.16で唐突に挿入された、5Pの描き下ろし短編「7日で一週間」の感想です。この短編には意味がある。と思う(笑)

 





5Pの短編ですが、全編ジャイロの思いつきギャグのネタです。

今までもそれはそれはくだらなかったけど、今回はそれに輪を掛けてくだらねえです。たぶん、今まで一発芸だったのに連劇になってるのがあると思います。あ、チーズの歌も連続か。何にしても、ジャイロはやりきるからスゴいよね。


というわけで、タイトル「これがオレの一週間」が超地域限定でお披露目されました。
このネタの何がスゴいかと言うと、あらかじめあらすじを告知するんですね。月曜日から日曜日までの曜日をイタリア語で言います。ただしィー、水曜日にバカになって木曜日にエスプレッソコーヒーをいれて、金曜日にスプーンで砂糖かき混ぜて土曜日に飲み干す、そして日曜日は安息日。これが一連の流れ。

事前にルール(筋書き)が明らかにされるのはとある芸人さんと同じですが、バカになった後が違う。真骨頂はバカになった後の髪芸。一流の落語家は扇子ひとつであらゆる小物を表現すると言いますが、ジャイロはモミアゲでコーヒータイムを表現します。その素早さも然る事ながら、あっさりとデミタスカップの形状にするなど、相当のコシとツヤがなければできない所業。どんだけサラツヤキューティクルなんだよ。


さて、ネタをふり返ってみましょうか。初めは穏やかに始まる一週間。しかし突如烈火の如く荒れ狂い、その後嵐は四日もの間蹂躙しつつも、最後には安息と共に締め括られる。そしてまたそれが繰り返される。深い、深いんだぜ。たぶんな。

一週間というところにキリスト教宗が仄かに漂ってるような気がします。そして、今いちパクリっぽいと前置きするジャイロ。ロシア民謡の「一週間」の事なのか、3の数字でアホになる芸人の事なのか、その子細は一切不明ですが、このネタを思いつくヒントになったのは、恐らく荒木先生の奥方なんだろうなぁー。


どうでもいいんですが、世界のナベツネだかなんだか知らないけど、その通り名にもっと相応しい人はこのSBR世界にはいるよね!



世界のマイク・Oね!



世界と言えばこの人。あらゆる意味で、ワールドレベルでした。





ま、それはそれで置いといて。

荒木先生はシリアスが続くと読者が緊張するので、合間にギャグを挟んできます。ギャグパートを区切り且つ緩衝材にしつつ、ジャイロとジョニィの日常を描いて親密さを演出する。親密さの演出という点に関して言えば、まったくもって申し分ありませんよね。こういうネタを唐突に振れるジャイロに、それを聞き流すでもなく真剣に検討するジョニィ。どんだけ仲良いんだよ。ニコリともしないんだけど、ジョニィの感想がまたちゃんと製作者ジャイロの意図を的確に汲んでてね、何というかね、うん。これは芸人のネタ出しの最中ですか? 「時間の概念がないところがとてもいい!」→「だろッ!」の流れに二人の関係性を感じてしまいます。最初は「マジすかッ!?」だったのに、コイツはわかってくれる、という確信めいたものがジャイロには芽生えていると思います。笑いの方向性が一緒って素晴らしいよね。マジェントさんは可哀相でしたね。

それにしても、ジョニィは何をどうやってメモってるんだろうな。



最後に。このギャグ短編はシーンの転換だと思います。シリーズ構成上での、最後の休憩地。安息の場。こっから先はドシリアスの謎が謎を呼ぶ展開ですよ。フィナーレまでノン・ストップ!残念ながらコミックスとUJ掲載分には二月分の開きが発生しており、明日発売されるUJにすんなり入れないのですが、是非ウルトラジャンプで濃密世界を目撃してもらいたい!




おまけ:いともたやすく行われる えげつない行為




この描き下ろし短編のことかと思いました。ある意味、えげつないと思います。

出典) 『STEEL BALL RUN』 荒木飛呂彦/集英社

ブラボー…おお…ブラボー! 最初ブラボタンにしようと思ったけど、なんかやらしいからやめたんだぜ

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コメント

それにしても、16巻は大統領プッシュ巻でしたね。

本編での活躍もさる事ながら、カバーの表と裏と背表紙と、まさかの三連続大統領。
帯にも大統領。
カバーを外しても大統領。
そして、極め付けはチラリと出て来る大統領と、実に大統領尽くし。

何と言うか、大統領への愛を感じられました。

こんにちは、越後屋さん。まいどレス遅れてすみません。
どこかひとつは「あれ、これ確認しないとわかんねーなー?」っていうのがあって、それをチェックしてからにしようと考えるせいで放置気味になてしまうのです。ホントすみません。
(今回わかんなかったのはカバー裏でした。一応見てはいたのだけど、大統領いたかなー?ってなって。いましたねー、椅子に突っ伏されてましたねw)
チラリと出てくる大統領というのはどれの事なんでしょう。忘れてましたコレ。

16巻は大統領プッシュ。倍プッシュどころじゃあありませんね。まあ、大統領もエライ目にあってますけど。「いともたやすく行われる えげつない行為」って、ひょっとしてルーシーの迷いのない突きなんじゃないの? そんな風にも思える今日この頃です。

ええと、これはアレです。
説明するのが難しいですが、裏表紙の裏側をめくって帯を外すと、チラリと降臨されてます。

今回のタイトルである、「いともたやすく行われる えげつない行為」ってのは、ある意味聖なる遺体にも適用出来そうですね。
いともたやすく14歳の少女を妊娠させ、しかも産まれて来るのがミイラの頭部な訳で、実にえげつないです。
まあ、普通に考えれば大統領の事なんでしょうけど。

大統領「いいのかい?ホイホイ潜入して来ちまって。オレは14歳の少女でも構わず喰っちまう男なんだぜ」

先日のロックマン騎士ではお疲れ様でした。
その折にチラリ大統領に関しては直接教えていただきましてどうもでした。

「しかも『大統領』がチラリと見えているじゃあないか…!」みたいなファニーさんは帯をとった後ろの綴じ代に描かれています。どうせなら、オビをした状態で横からチラリと見えてる方が良かったんじゃなかろうか。でもサービス満点ですね。

14さいの中学生は、倫理観とか気にせず発言しますとホイホイ喰っちまえる気がします。ええと、妄想はエヴァ基準です。

『いともたやすく行われる えげつない行為』は大統領にも言えるかも。大統領はその素早い決断力から行為に及ぼうとしましたが、結局は未遂です。少年誌のセオリーを遵守したままの寸止め地獄です。しかも大統領から見れば、妻という立場の相手に再三にわたるお預け食らわされた挙句、いよいよという場面で神なんぞに横から掻っ攫われ、しかも先に孕ませられるという悲劇。可哀想な大統領…!

ところでやっぱり大統領も腹ボテだと欲情は薄れるんですかね。女性のくびれに性的な魅力を感じるのは未懐妊の証だからだそうですし。まぁ、世の中には腹ボテで欲情する人たちもいるようですけども。