2008UJ04月号SBR感想 『#35 追憶の館(4)』

| 2008.03.30 (Sun) 12:29 AM | [SBR感想] | ←前■TOP■次→ |

勝利の条件は 境遇でも、性別でも、地位でもない。
絶対に必要なのは――

 信念、誇り、そして、勇気ッ―――!!!

 

ひと月の休載を経て、表紙&巻頭カラーで連載再開ッ!巻頭カラーは4Pにも渡るわ、導入のコマ演出はスゴイわで気合の入りようが違います。やっぱりカラーはキレイですねぇ。それと、地味にウェカピポの生存が確定的になったのが嬉しいところ。


巻頭カラーを乗り越えた先にあったのは、ジョニィの四肢断裂でした。なんというロメロワールド。敵スタンド能力者の名前は「アクセル・RO」。遺体を回収したアクセルは、ジョニィの上半身に残っている脊椎の一部の行方を捜します。するとどうだ、ジョニィの千切れ飛んだ下半身から出現した、タスクACT3。元のデザインがデザインなのでカッコ良くなるわけもないのですが、兎にも角にも黄金の回転の最後の地点に到達したおかげで変貌を遂げたタスク。自身に黄金回転を纏ったタスクを打ち込む事により到達した無限の利用法なのですが、詳しくは良くわかりませんでしたw。概念的には、黄金回転のタスクに自分の肉体を巻き込ませる事により、回転が持続している間は無限のパワーを纏っているという事でしょうか。肉体を無限の力に巻き込ませているので不滅に近くなる、という事なのかな。なんだか抽象的な感じがしますが、どちらかというと量子学的な描写なのかもしれません。

とりあえず、その不滅の世界から身を操り攻撃を繰り出すジョニィ。ところがアクセルも負けてません。脳天をブチ抜いてやったのに生きています。その理由は、アクセル自身の存在がジョニィの罪で護られているから。生命として存在しているだけではなく、シビル・ウォーの能力によって蘇った概念的な存在であるという事でしょうか。言葉遊びに近い気もしてきますが、とにかくシビル・ウォーのその能力により存在させられている(護られている)という事だと思います。そうさせてください。

能力によって存在が保障されたアクセルは、残りの脊椎の一部をも回収、館を後にしようとします。しかし、ジョニィだって今さら諦めません。爪弾を壁に打ち込み、その穴から無限空間を繋げて腕を出しました。文章だと何が何だかわからないと思いますが、小型のワームホールを作って自分の腕を敵の傍に出したという事です。遺体がないのになんでスタンド能力は消えないの?とか思っちゃダメです。ダメなんです。

壁の裏にジョニィがいて、穴を開けて掴んできたと思っているアクセルは、ナイフを向けて壁の内を見ますが当然ジョニィはいるはずもありません。彼の行動は浅はかに映るかもしれませんが、彼は普通です。ジョニィがヘン過ぎるんです。だって、生身でスティッキィ・フィンガーズやってるんだからな!あっちは能力だったけど、ジョニィは空間歪曲を回転で起こしてるわけで、そんなの常識で考えたら理解できるはずもないのです。

自身の安全は保障されているのでさして動じないアクセルですが、ジョニィは遺体を引っ張り込もうとしており、そのやり方が乱暴なために遺体がバギボギいっちゃってます。これにはアクセルも焦った。この状況で「引っぱるな!」とか、スゴく切実な感じが出てて親近感持てますw。
さらに奥に引っ張り込もうとするジョニィ。黄金回転のホールは、さながらミキサーで、遺体どころか鉄製のナイフも粉砕していきます。ジョニィはやけくそなのか?ここで出る、ジョニィの漆黒の意志。人を殺す目、全てを捨て去る目、人間性までもを捨て去って冷徹に目的を果たさんとする迷いのない意志。

自分はともかく、遺体を破壊されては目的を失ってしまうと感じたアクセル。それならば、と、腕をミキサーホールに自ら突っ込み、ホールを越えてジョニィ本体を攻撃!右腕を捨てる覚悟が切り開いた攻撃は、見事ジョニィの喉元を切り裂き致命傷を与えました。これで勝利を確信したアクセルでしたが、これが実はワナだった!

ジョニィを殺害した事で、ジョニィにあった罪は浄化、その全てはシビル・ウォーの能力によりアクセルに降りかかる事に!逆に、ジョニィの存在は能力によって保障されたという事。しかしこれではジョニィ自身もアクセルにトドメを刺す事は出来ないように思えるのですが、そこはスタンド能力、射程距離というものがあります。館の外から改めて攻撃すればOKなのです。こうなってはアクセル側に出来る事といえば、もう一度自分を殺させる事しかないと襲い掛かるのですが、背後から銃弾一閃! 
 
壁からチラリと見えるその姿は…! 
 
 
 
ミスター・プレジデントッ!なんと大統領自らが遂に動きました。この状況だと大統領に罪が被さってきそうですが、そこは大統領、抜かりはありません。大統領の行為はジョニィに対する防衛行為、しかもアクセルを殺したわけではなくうまいこと瀕死に留めています。なので罪の移動はなしという事らしいです。捨てたものが襲い掛かるとか、死亡じゃないと罪の移動は発生しないのかとかいろいろと疑問はありますが、大統領は館のギリギリ外にいて、射程距離外のようでした。大統領の方が能力の性質を知ってるというオチ(笑)。 
 
これにて遺体の殆どは大統領の手に。残っているのは所在のわからない頭部とDioの持つ左眼球部、そしてルーシーが持つ右眼球部のみ。大統領側から見れば、9部位の遺体から割り出す頭部の捜査と、裏切り者の割り出しが急務となるでしょうか。レースの残り予定日数もあと5日。レースも遺体争奪戦も決着の時は近い!

 
 

今回は少し文量も少なめです。すみません。いろいろ立て込んでいるのと、とてもとてもネタに出来ない内容でして…。力不足を露呈させる事になっちまいました。しかし、難しくなってきやがりましたねぇw。 
 
宗教的な知識も然る事ながら、物理学も必要になってきたような気がします。月刊KINGの3月 4月 号に掲載された康芳夫氏との対談記事に『超弦理論』とか出てきていたように、物理学、量子力学を組み込んでいる可能性はあると思います。読者に伝えるために理論的に描くと荒木先生はおっしゃってましたが、その理論が難解過ぎて、伝達の部分のサポートとはいってないようなw。確かに荒木先生の絵でイメージとして伝わってはいますが、なかなか難しいです、理論的な理解は…orz。 荒木先生は緑色の赤ん坊の時にも無限概念を盛り込んできてたけど(アキレスと亀的なヤツね)難しいですよね。
 
ともあれ、いよいよ登場メンバーも限定的になってきやがりました。この場の回復役としてなのかわかりませんが、ホット・パンツも健在です。いよいよDioとの対決も近そうですね。そういえばポコロコもか。他のレース参加者もいますしね、ノリスケとか。ステージ自体もファイナルステージ間近。ルーシー&ウェカピポの動向も気になるところです。…あ!マジェントさんもな!

出典) 『STEEL BALL RUN』 荒木飛呂彦/ウルトラジャンプ・集英社

ブラボー…おお…ブラボー! 最初ブラボタンにしようと思ったけど、なんかやらしいからやめたんだぜ

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