[墓場鬼太郎] 第6話「水神様」

| 2008.02.21 (Thu) 2:18 AM | [アニメ, [墓場鬼太郎] | ←前■TOP■次→ |

第6話 『水神様』

「ほらみろ!世の中なんてチョロいんだ!」(鬼太郎)


 

 

 

 

前回のエピソードは夢かパラレルワールドでの出来事だったの?それとも、ハルヒ構成なのか?!そう思えるくらい前回の話との温度差がデカイ。これでニセ鬼太郎が既にずっといたような感じだったのなら、間違いなく時系列バラバラの構成なんだと理解しただろう。

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第6話 『水神様』


 

前回、悲哀を込めた魂の成長物語を見せつけてくれた墓場鬼太郎。一皮剥けた鬼太郎がどんな物語を紡いでくれるのかとwktkで待っていた僕でしたが、イヤハヤ唖然としたね!シリアスを基調とした完全ギャグパート。なんだこの空気差。気持ちの切り替えは確かに成長していると言えるのだけど…。そういう事なのかよ?!

というわけで、ゲラゲラと笑っていける仕様になってます。タメとか効かせてるあたり、捉え方の問題じゃあなくって狙ってやってるのだとわかります。こういう雰囲気を活かしつつシュールさで笑かす手法は、デスノが記憶に新しい。あの、ポテチ演出とか。デスノはこないだの「きみある」でもパロられてましたね。現実風味の中に紛れ込ませてるから印象に残るんでしょうか。デスノは本質的にはギャグ漫画だと信じて疑いません。脚本で表現するギャグマンガね!肝心なところをゴリ押しするところが好きw

とにかく、この作品にはツッコミがいないのがカオスさを演出してますね。たまに突っ込んでも、なんか違う突っ込み方。そんな感じの作品。


 
水木さんの経済事情

我々の生活は今月から苦しいものとなった
 
賑わう食卓の傍らでボヤく水木さん。ニセ鬼太郎はちゃっかり転がり込んできてるし、どんどん増える居候に対して言ってるのかと思ったら違ったよ。
 
水木:「こないだ大家のばあさんが来て…」
 

 
水木:「家賃が突然二倍になったんだ…(チーン)」
 
あれ、ボヤくとこそこなの?という感じで開幕です。もうここから雰囲気が違う。リアル派の水木さんがボケてる時点で今回の構成はただもんじゃねー事を匂わせてるね。まあ、物価のボヤキは当時の時代背景に対しての風刺なのかもしれないですけどね。OPでも物価の高騰には一言物申してるしね!
 
 
誰が政治しとるのか!

無理な相談

鬼太郎:「僕を会計係に雇わないかい?」
 
会計係と職種を指定してるあたり、鬼太郎の狙いが分かりすぎて困る。丁重に、しかし断固としてお断り致します!

完全歩合制

カネを稼ごうと金持ちの元にやって来た鬼太郎。そこは金貸し屋さんでした。幽霊族の末裔なら化け物に詳しいだろうと、化け物に対する取り立てを鬼太郎に持ちかける協森社長。もうこの時点で突っ込みどころ満載なのですがそこは華麗にスルーです。取り立てた金額の一割が報酬という完全歩合制度で取り立てをさせる協森社長。すでに不良債権化しているようなもんだから取り立てることができたらそれだけで儲けモノなのに、それを成功報酬にするとは…。やり手の社長さんは一味違うぜ!

水神様の祠

吸血木の時に何かの祭事をしていたおばちゃんたちがまた登場。実は彼女たちは、異常気象で水不足なので水神様に雨乞いをしていたのでした。トンツクトンツク。
 
そしてその水神様こそが、鬼太郎が狙う大口債権者だったのです。なんだこのストーリー展開。カモの居所が判明したとばかりにテンションをあげる鬼太郎。でもちょっと待って!その婆さま方には吸血木の時、「怪しい」とか言われて確か…
 
 
俗に言うフクロです。
 
 
やっぱりボコられました。ねずみ男といい婆さま方といい、鬼太郎、ボコられてばっかだ。

墓場鬼太郎・取り立て人

結局水神の居場所は分からなかったので小物からあたる事にした鬼太郎。向かった先は…
 
 

 
 
物の怪さんとこでした!
 
いやー世間ってのは狭いね!しかし、物の怪さんのような人権もない人によくカネを貸すよなあ協森さんとこも。だから不良債権化するんだよまったく。

コッペパンの重要性

物の怪:「借金の取り立てなんて命がけでする事じゃないぜ。なぜそこまで…?」
 
鬼太郎:「それは…コッペパンのためだ!!
 
コッペパンを要求する!
 
 
コッペパン、それは人を惑わす魅惑のブレッド。そのシンプルな味わいは、素材の小麦を活かした飽きのこない素朴なテイスト。借金の取り立てに命を賭けるわけじゃない、コッペパンのために、人は時に命を賭けて争うのです…!
 
 
コッペパンを要求する! さもなくば、射殺する!
 
接近の仕方とかまでフルメタに似てる気がする。制作会社は違うけど、放送局が一緒だから意識してるのかもしれない。

ロールプレイング的展開

物の怪→追いたてて肥え溜めに追い込む。
 イベント発生!借金の取り立てを見逃す代わりに水神の居所を吐かせて案内させ、しびれ薬を奪う。
 
水神の泉→はなす
 …へんじがない。熟睡しているようだ。
 
水神の泉→アイテム→マッチ→つかう
 なにもおこらなかった。
 
水神の泉→アイテム→しびれ薬→つかう
 静かになったら奥に財布が落ちていた。
 
水神の泉→ひろう
 (水面がざわめき立つ…!)
 
財布→しらべる
 財布は空だった!しけてやがるぜ。
 
 
(てぶらでは帰れない…どうしよう?)
 
もちもの→しらべる
 [ビニール袋、ポンプ、スポイト]
 
水神の泉→ポンプ、スポイト→つかう
 水神をてにいれた!
 
 
もちもの
 [→水神]
 ・水神をビニール袋に入れたもの。ところてんの材料に使える?
 
 
あまりにご都合主義というか段階良く進む展開からRPGを連想して止まりませんでした。しかも連想してたのは独特の言い回しがクセになる「シャドウゲイト」。でも僕の力量が足りなくてシャドウゲイト風味には加工できませんでした。死ぬ選択肢ならいくらでも出来るんだけどなw。

目覚める水神

鬼太郎のビニール袋から蒸発して脱出した水神様。形態変化もお手の物なのだけど、液体の状態でも飛行能力を有するという高スペックさが明らかになりました。さすが神様だぜ!
 
途中、道で休んでいたら子供が釣りをしだしたり、プールで休んでいたら大空つばめ(女優)が飛び込んできたりとイベント盛りだくさんです。プールに女優が飛び込もうとした瞬間に水神様が空に舞い上がった時にはてっきりそのままプールの底に頭を打って死亡するのかと思ったのだけど、そんな展開ではなかったです。女優を取り込んだ水神様。でも、水に取り込まれちゃったので呼吸とかできないぽい。たいへん!このへん、僕はドラえもんの「ルームスイマー」を思い出しました。水に囚われるって、やたらと恐怖感があるぜー。

溶解!水神様

途中で女優を助けようとした海パン男とトラックで特攻してきた2名を加えたまま、都市部上空を浮遊する水神様。囚われの人たちは流石にもう溺れてるかなーと思ったのですが、なんだかあまりもがいてない様子。ひょっとして全然もがいてなかったのか?フーム、そりゃひょっとしたらナイスかもしれんな、と思いながら見てたら
 
 
残ったのは高級水着のみ
 
 
溶けた。
 
 
ええええーーー!!!((;゜Д゜))))
何これ、水神様、超コエー!そういえば水神様のところへ行く時、たくさんあったしゃれこうべは水神のやつが人間を喰った後だって言ってたっけ。でも、骨とか鉄の車まで溶かし込んでしまってるよ?なんだか一気にイメージが人食いアメーバに変わりました。ブロブだよ。しかし、これがもしTo LOVEるだったら、都合よく衣服だけを溶かすところなんだけどなー。墓場鬼太郎では逆に女優の水着だけが残りました。イタリア製の高級水着というのは伏線なんだろうか。その謎を解くキャラになりそうだった警部がいるんですが、吐き出された水着を触ったら
 
 
エイリアンも真っ青の溶解性
 
 
溶けた。
 
 
ギャー!!!((;゜Д゜))))
危険極まりないよ水神様!そんな分散した水分でも溶解力抜群だなんて…。その危険性を認識した人間サイドの対応力は素早く、なんと軍が出撃してきました。しかも市街で戦車まで。しかも即砲撃開始。「目標、前方の水玉ー!距離150!撃てー!」という攻撃命令も実は相当シュール。しかしその結果は当然
 
 
物理攻撃無効
 
 
水なのでへっちゃら。水神様に効果がない事と周りの被害は実はあまり関係ないのは秘密です。たとえ水神様に実弾兵器が効いていたとしても、周囲の被害は甚大だと思う。
 
続いて第二波。人間は本気です。なんと戦闘機まで駆り出してきましたよ!スゴい、非常事態宣言が余裕で出てそうな勢いです。戦闘機は機関砲を撃つわけでもなく、なんと体当たり攻撃。触れただけで溶かされるというのに、なんてムチャな攻撃手段。当然結果は
 
 
鋼鉄でもジェラルミンでもお構いなし
 
 
やっぱり溶けた。
 
流石にここまで来ると同情の余地はないですね。なす術なくなった人間たちは呆然自失。そのまま去ってゆく水玉を見送る事しかできないのでした。
大変デンジャラスな水神様ですが、どこへ行かれるのでしょうか。それは勿論、鬼太郎の元です。そう、水神様は鬼太郎を追ってきただけで人間に危害を加えるつもりはないのです。途中で遭遇した子供たちは見逃したし、市民たちも放置プレイ。たまたま飛び込んできた女優の大空つばめとそれを助けようとした海パンの人、トラックの人は不可抗力ってヤツですよ。警部は吐き出した水着をたまたまかぶっちゃったからだし、戦闘機の人も自分から特攻かけてきたのです。水神様は鬼太郎に仕返しに来ただけ。だから市街でもなにもせず去って行ったのでしょう。人を捕食するので驚異である事には変わりませんが、無闇な殺戮はしないのです。これって、何かの皮肉だったりするのかな?

全ての原因はやっぱり鬼太郎

新聞記事を見て水神の仕業ではないかと懸念する親父殿。そこで鬼太郎が水神と関わり合った事を告白。事の重大さをせつせつと語る親父殿でしたが、ひとしきり聞いた後の鬼太郎の反応は
 
鬼太郎:「じゃ、今日のコッペパン買ってきます。」
 
斜に構えるとかそういう問題じゃあなく、脈絡が無さすぎるわw。フリーダムだなぁ鬼太郎。そう言い残しておつかいに出た鬼太郎を、溝に居た水神の分身がキャッチ。いよいよ水神様が本気を見せますよ…!!

水神様の本気

鬼太郎の情報をキャッチしたので直接仕留めに行くのかと思いきや、数日待機。その間、ずっと降り続く雨。街では水害が頻繁に起こるようになり、遂には洪水が発生します。これを待っていた!
 
水の中に交じっている時が一番能力を発揮できる設定なのでしょうか。とにかく大量の水と共に押し寄せる水神様。なんだかこのへん、「アクアネックレス」のエピソードを思い出します。水に混ざる能力とか、雨を待つとか。まあ、水神様の場合は雨を降らせたんでしょうけども。これが源流なのか。
 
とにかく打倒鬼太郎のため、本気を出してきた水神様。濁流となって東京の街を押し流して鬼太郎に迫ります。なのに鬼太郎ときたら
 
鬼太郎:「こづかいくれ」
 
 
この鬼太郎、空気読めないにも程がある。しかしそこはいい人代表水木さん、おなかを鳴らす鬼太郎を可哀そうに思って20円もの追加こづかいを渡すのです。ニセ鬼太郎に気づかれてひと悶着あるのだけど、水木さんはいい人です。しかし、そんな水木さんに遅い来る魔の手!一番入口に近かった水木さんが水にのまれてしまった!
 
 
鬼太郎、助けてくれー!
 
 
画面ストップ&劇画タッチを交えての劇的演出!水木さんの親心、そして前回で鬼太郎の心境の変化もあったから、ここは感動のシーンがくるのか…!!?と思ってたら
 
 
アデュー
 
鬼太郎:「じゃ!」
 
 
ウォーー(゚Д゚;)ーーーイ!!
盛大に突っ込んだわ。水木さんも「へっ?!」とか言ってたよ。そらそうだよ!それが「幽霊族として胸を張って生きていく」って事なのか?!確かに、ある意味とても誇り高い姿だったけど。

しかし、あの間は絶妙でした。きっとこんな思考が走っていたのだと思います。


金ヅルの水木さんが助けを求めている…。しかし既にヤツの体は半ば水に飲まれている…助けるにはかなりの危険が伴うな。どうしたものか…。

一秒経過!



そこでこの鬼太郎は考える。そもそも街は今や壊滅状態なのだ。この先、カネが必要になる事はないのではないか。となれば、金ヅルとしての存在価値はないという事だ。

二秒経過!



じゃ!








こんな風に思えて仕方ない。水木さんは文字通り、泡と消えました。鬼太郎、なんてヒドイやつだ…!

水の惑星

目玉親父:「どうなった?!」


水神が怒ると、そこは水の世界でした。
 
こうなりました。
鬼太郎のせいで人類滅亡ですよ。それなのに鬼太郎ときたらニセ鬼太郎と屋根の上でケンカですよ。ここまでくると、「鈍感力」という才能の域かもしれないな、この無責任さは。

家主は水木さんだったのに

鬼太郎:「僕、こいつと性格が合いません!別居させてください!」

目玉親父:「別居?ひとつ屋根の上でか?


誰がうまいこと言えと!
そもそも、家主は水木さんだったのに…。ていうか、そんな事言うならもう出てけよお前(笑

マスコット親父

ううう、入らん…
 
 
人質となるため、自らひょうたんへと入ろうとする親父どの。かわい過ぎです。このあと、親父どのはねずみ男に伸ばされてヒョウタンの中に投入されます。親父どのは本当に丈夫だなあ。グシャグシャに潰れても中の水分が出ただけって事もあるらしいから、眼球ってのはかなり丈夫なものなのでしょう。

さよなら絶望鬼太郎


 

 

 
 
絶望した!父さんを人質に取られて自分はねずみ男の召使となる事に絶望した!
 
 
もう、絶望するところが違うとか、突っ込む気力すらないです。
というわけで、プライドやいろいろなものを犠牲にしてねずみ男のアドバルーンで脱出した鬼太郎を、ゲブ神のような水神様が追跡しつつ、ToBeContinued...!
 
シュートヒム!とか、きそうな雰囲気。

『墓場鬼太郎 第6話 水神様』
原作
水木しげる
シリーズディレクター
地岡公俊
シリーズ構成
成田良美
脚本
成田良美
キャラクターデザイン・総作画監督
山室直儀
演出
石黒育
作画監督
清水昌之
曾我篤史
美術監督
倉橋 隆
音楽
和田 薫
CV
[鬼太郎] 野沢雅子
[目玉親父] 田の中勇
[ねずみ男] 大塚周夫
[水木] 大川 透
[ニセ鬼太郎] 伊倉一恵
アニメーション制作
東映アニメーション
製作
水木プロダクション・墓場鬼太郎製作委員会
公式サイト
墓場鬼太郎

ブラボー…おお…ブラボー! 最初ブラボタンにしようと思ったけど、なんかやらしいからやめたんだぜ

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