[true tears] 第1話「私…涙、あげちゃったから」

| 2008.01.11 (Fri) 5:43 PM | [true tears, [アニメ] | ←前■TOP■次→ |

第1話 「私…涙、あげちゃったから」

true tears vol.1 CIRCUSとブロッコリーとが組んで設立した「La'cryma」というブランドが作った同名のゲームが原作らしいです。やった事もなければ存在も知りませんでした。ごめんなさい。しかし、原作と銘打ちながらも引き継いでいる設定は根本的なコンセプトのみのようで、キャラやストーリーも一新、オリジナル作品という位置付けだそうです。なんにしても、僕にとっては何もかもがファーストコンタクトという事で。

舞台は、体験してなくても懐かしさ感じる片田舎。富山県という設定らしいけど、富山県では放送されてないというファンタジー。制作も富山らしいのにな!てことは忠実再現ではないのかな?と思ったけど、家屋といい人物といい、リアル感に力を入れている印象を受けました。富山知らないけど。まあ、なんていうか、皆が持ってるような、それでいて生活感の感じられる富山イメージを描いてるって事かと。イメージ的に、酒の蔵元という感じを受けました。後で調べたら主人公の家は造り酒屋だったので当然でしたが。要するに、酒蔵が富山や新潟のイメージに直結してるという事です。

そんな主人公、仲上伸一郎は絵本作家を目指す高校生。見た目と設定のギャップに唖然とした。夢を持ちつつも家業があるため板ばさみな将来に悩める若人です。そのへんの母親との軋轢も描かれていくようで、感情移入はし易いかもしれません。急にティッシュの箱で工作し始めたときには何事かと思ったけれど。
 
そんな彼には家族以外に同居人がいて、それが湯浅比呂美。父親の同僚の娘だのだけど、その同僚が亡くなり引き取るというか居候という形に。主人公とは小学生以来の幼馴染らしいです。素晴らしい設定ですね。明朗活発で優等生タイプ、所謂パーフェクト美少女という感じなのだけど、家では「お前誰だ」というくらいの大人しい子に変身。僕、別人だと思ってました。不幸山積に映るので、守ってあげたいオーラを纏ってます。ちなみに、第1話で脱衣所イベントが発生して主人公に下着姿を見られました。リアクションが「キャーッ」じゃなくて「ごめんなさい」というあたりに、心情と背景がちらほら。どうでもいいけど、フロントホックが初々しいぜ。反応がおっさんだぜもう(/ω\)
 
学校の木の上にいたのが石動乃絵。転校生という肩書きに負けず劣らず新風な設定で、とってもゆんゆん。初対面が木の上、初セリフが「そこのあなた!勝手に見ないで」→二言目「あなた!(少し困った顔で)…降りられなくなっちゃった」にはどういう事だと思ったけど、どうにも出来ないコンボだとも思った。色々と謎含みですが、ちびっこくて同い年なのに子供っぽいところがあり、こちらは可愛がりたいオーラを纏ってます。電波だけど、素直なので親しみやすさはあり。「涙、あげちゃったから」とか言うのはこの子。ゆんゆんです。まあ、絵本作家のイメージにぴったりくるような人間がリアルにいるとするなら、こんなゆんゆんなのかもしれないな、と納得しました。
 
最後に安藤愛子。主人公の友達の彼女のようで、そんな設定でヒロイン戦に参戦してくるかどうかは不明ですが、OPのヒロイン群に入っているので参入するのでしょう。主人公との付き合いは長いらしく、お姉さん的なポジションか。設定見たらホントに1コ上だったけども。ちびっこいので可愛いです。今川焼をビールケースの上に乗って焼いてます。この子の涙は今のところ見えないので気になるところ。ひょっとして、主人公に密かな想いを抱いてたりするんだろうか。
 
最後は主人公の友人、野伏三代吉。所謂、谷口ポジションだけど、愛子がヒロイン群に入っている時点で一悶着ありそうな予感。学ランの下にパーカーを着込んでいて、お前それで学校行ってるのかと思ったけど、靴もパーカーの色と合わせているので全体的なバランスは問題なかったりする。

オープニング、エンディングは、作品の雰囲気が良く出ていて良かったです。オープニングはサワヤカなクリア感、デフォルメキャラが続々と出てくるエンディングはほのぼの感が演出されていて、良いメリハリだと思いました。

マンガやアニメ、映画というものは、主人公や各キャラクターに視聴者が感情移入して観るものですが、あくまで視聴者としての立場での感情移入であり、ざっくり言えば、全ての物語を把握した立場からの感情移入です。セリフになっていない主人公の思惑なども表現されるので、全体像ばかりでなく心情をも理解して観てます。しかし、このアニメは、その「心情」の描写がまったくと言っていいほど皆無。心の声なんてないですし、解説やナレーションもありません。なのに、分かりやすい気がするのは、いい感じの「間」と「演出」だと思います。わかりやすい(?)のが、比呂美の下着姿を見た主人公が、翌朝彼女に会ったときの「服透け」演出。さりげなさ過ぎるといえばそうかもしれないけど、あのさりげなさがニクイですね。それぞれの表情が出たり、次の行動に移るまでの間も計算し尽くされている気がしますよ。ちゃんと解れて次に行けてる。これはかなりスゴいんじゃあないか。
放映までに制作期間がたっぷりあった事が出ているのか、クオリティは高かったです。相当こだわりを持って作られているようなので、このままの品質を期待したいですね。製作元のP.A.WORKSは初のTVシリーズだそうで、気合の入れようが伝わってきます。ソフトハウスのブランドが確立されると言っても過言ではないと思うので、今後も期待したいです。

『true tears』
原作
La'cryma
監督
西村純二
シリーズ構成
岡田麿里
脚本
岡田麿里
絵コンテ
西村純二
演出
西村純二
作画監督
関口可奈味
音楽
菊地創
CV
仲上眞一郎:石井真
石動乃絵:高垣彩陽
湯浅比呂美:名塚佳織
安藤愛子:井口裕香
野伏三代吉:吉野裕行
アニメーション制作
ピーエーワークス
製作
true tears製作委員会
公式サイト
「true tears」公式サイト

ブラボー…おお…ブラボー! 最初ブラボタンにしようと思ったけど、なんかやらしいからやめたんだぜ

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