[墓場鬼太郎] 第3話「吸血木」

| 2008.01.26 (Sat) 12:55 AM | [アニメ, [墓場鬼太郎] | ←前■TOP■次→ |

第3話 『吸血木』

「グロテスク、すなわち怪奇なるものを求めるのが俺の趣味であり、生きがいなのだ」(ねずみ男)


 

 

 

 

左上に出てた「鬼太郎の原点、ついにアニメ化」という字幕がやっとなくなりました。ウザかったよー!(´・ω・`)

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第3話 『吸血木』


 

なんたる怪奇!

相討ちになった夜叉と吸血鬼の遺骸から生えた木の芽。

…これは血を吸うのだ。。。

まさしく、吸血木の芽なのだ!



ねずみ男がナレーションを演じるゴシックホラー調のアバン。哀愁というか、情緒があって実によろしい。SEの悲鳴とか、素晴らしい。

今回のお話は、前回伏線となっていた吸血木のエピソード。東西の吸血鬼から生まれた吸血植物が登場するという事でさぞかしホラーチックな展開だろうと思うかもしれませんが、オチは実にソフトランディング。途中はかなり怖い展開もあったのですが、そこからは想像だに出来ないほど、クライマックスは緩やかでした。これが水木節なのかもしれませんね!キッチリとした解答は何一つ出さないし、どうして今こうで何故そうなるのかを描かないのでので投げっぱなしと言っちゃあ投げっぱなしなんですが、このおおらかな感じが味になってるんだろな。

水木と重井のシリアス調な会話でもそうでしたが、全体的にツッコむべきところが緩やかにスルーされてるので、そんなものかーと納得させてしまう作風がここにある。かといってメリハリがないわけではなく、かなりどうでもいいところでオーバーともとれる劇画リアクションがあったりします。そういう描写は人間サイドのみで、妖怪たちは不測の事態に直面してもいっつものんびり。どちらも命に関わったりする話をしてても、妖怪側はまったりしたもんです。人権なんかないのよって話をしててもシュールだけどほわほわムード。この辺に風刺のようなものを感じますねー。

極悪?!ねずみ男

今回の話は、発端から終わりまでねずみ男の悪意というか好奇心によって引き起こされたもの。トランプ重井を吸血木の苗床とするターゲットにしたのは「終電でハチ会わせたから」という相変わらず行き当たりばったりではあるのだけど、所業の内容のせいか、ひどく残酷さを見せたような気がする今回のねずみ男。いや、多分ねずみ男の「嫉妬」という感情に依る部分があったからなんだろな。誰でも良い、という無差別さにも恐怖はあるけど、それは種族の違いによる倫理の相違というか鬼太郎も持ってる無邪気さという恐ろしさ。それとは別の、根拠のあるターゲッティングに僕は恐怖を感じました。これって、妖怪にはない、人間寄りの理由なんですよね。だから怖かったんだと思う。

ねずみ男ってのは半人なんだなあと思いました。珍しく目的を持ってるキャラだし。にしても、そんなに怪奇なものを追求してるとは思わなかったよ。

寝子ちゃん登場



寝子ちゃんが初登場。屋根裏にねずみとり仕掛けに行ったり、三味線、ねずみ男察知など、ところどころでネコに引っ掛けてある寝子ちゃん。三味線はいいのか?!って気もしたけどまあいいかw。
全体的にくすんだ色でまとめられている墓場鬼太郎の中にあって、ひときわ鮮やかな朱色が眩しい。声はしょこたんでしたが、なかなか上手でしたよ。若干緊張してるのかなって気はしましたが。来週は寝子ちゃんのターンなので、バリバリの活躍を期待します!変身後とかどんな演技をしてくれるのやらー。

学校へ行こう!

父さん…僕、猛烈にまた勉学がしたくなりました!

寝子ちゃんに憧れた鬼太郎、一緒に学校へ行く事を決意。目玉親父びっくり。しかし一番驚いたのは、その後なんの苦労もなく学校に行けてる事ですよ。おい、そこスルーかよ!目玉親父、何したんだ。ひょっとして、妖怪の学校なのかな。僕、寝子ちゃんを人間だと思ってたから、鬼太郎がすんなり人間の学校に行けるようになった事に驚愕したけど、それなら納得出来るな。

刺激的な初登校した鬼太郎。学校で使うクレヨンを水木さんにねだるためにヤモリの煮汁を振舞います。

そういわずに…イカした味ですぜ~?指を浸けるのがマナー。

鬼太郎のあざとさも気になるところだけど、いろんな気になる事が軒並みスルーで対処に困るw。水木さん、鬼太郎が学校行ってる事知ってるのかよ?!とか。とにかく投げるところは投げる、それが水木節!だけど、そういうもんなのか、と納得してしまう雰囲気なのです。

ともあれ、水木さんはふたつ返事でお金を鬼太郎にあげるのでした。喜ぶ鬼太郎だけど、喜び方が不気味だってば!ウヒヒヒヒって!「してやったり」にしか聞こえないぜ!

とにかくボコボコにされる鬼太郎

ねずみ男にまた背後から蒔ざっぽう喰らわせられたり、老婆たちにモノを尋ねたらバチでボコボコにされたりと、とにかく殴られる事の多い鬼太郎。ねずみ男に「たたっころせ!」と言われ、棒を持った物の怪にも追っかけまわされたりと、とかくひどい目に遭ってます。こうなってくると、先週初対面のねずみ男に「こいつ、なぐっていいですか」と切り出したのもごく自然の事だったんじゃあないかと思えてくるよ。

物の怪=あまめはぎ?

人権がなくて苦労してる物の怪じめじめしたものがすきです。子供の足の裏の皮はもっとすきです。

何の前振りもなく現れた自称:物の怪。ナリがあまめはぎそっくりなんですけども!吸血木を切り出してたから、それを元にきのこ栽培するのかと思ったら違いました。さぞかし恐ろしいきのこが出来上がるのだろうとビクビクしたのに!
この物の怪、とても素直ないいヤツで、敵とか味方とかで括れるもんじゃありませんでした。まあ、どのキャラも敵味方なんて分けられないんですけど。最後は鬼太郎と一緒にトランプ重井さんとコーヒー飲みに行きます。これだけ書いてると特に思うけど、どんなストーリーだw

OP&ED特別出演ゲスト

オープニングの「モノノケダンス」を歌う電気グルーヴのピエール瀧さんと、エンディングの「snow tears」を歌うしょこたんが、それぞれトランプ重井と寝子ちゃんとして声優出演。特に、今回主要キャラだったトランプ重井を演じたピエール瀧さんは、さすが数々のドラマや映画、声優もこなすだけあって堂に入った内容でした。ネウロとは一味も二味も違います。同じような演出で言えば、カイジもそうか。あれもなかなか素晴らしい。来週は寝子ちゃんが主要キャラなので、しょこたんの演技も楽しみですよ。変身後とかの演技が特に見ものだ!(しょこたん寝子コスプレ→

すこぶる耳障りのいい言い回しの数々

「なんたる幸運」「なんたる不幸」
「なんて事だ…!この最悪な時に更なる恐怖が訪れようとは…!」
「すこぶるキケンです」
「第二第三のトランプ重井となるものが現れるかもしれません」
「何故、吸血木となりはてた男が…」


といった、口上を思わせるような耳障りの良い言い回しが随所で使われていたように思います。冒頭からそうだったしな!これは脚本の為せる技なのだろうか。長谷川先生は5期ゲゲゲも担当してたし、安心して見れます。

臭うような背景演出たち


緑とか紫の煙のような背景からは、カビ臭いような、古臭いような、古い本のような、そんな臭いすら漂ってきそう。墓場鬼太郎らしさ、水木テイストをいい感じで醸し出す良い表現だと思います。

奥行きがあるのが良いのかな。くすんだ黄色にすれば、ねずみ男の臭いも漂ってきそうなイキオイです。5期ゲゲゲはもっとあっさりしてるから、較べるとよく分かると思うよ。

『墓場鬼太郎 第3話 吸血木』
原作
水木しげる
シリーズディレクター
地岡公俊
シリーズ構成
成田良美
脚本
長谷川圭一
キャラクターデザイン・総作画監督
山室直儀
演出
うえだひでひと
作画監督
岡辰也
美術監督
増田竜太郎
音楽
和田 薫
CV
[鬼太郎] 野沢雅子
[目玉親父] 田の中勇
[ねずみ男] 大塚周夫
[水木] 大川 透
[物の怪] 塩谷浩三
[医者] 麻生智久
[重井] ピエール瀧
[寝子] 中川翔子
アニメーション制作
東映アニメーション
製作
水木プロダクション・墓場鬼太郎製作委員会
公式サイト
墓場鬼太郎

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