荒木先生講演会レポート 質疑応答記者会見

| 2007.11.20 (Tue) 5:24 AM | [東北大&青学 荒木先生講演レポート, [荒木IZM] | ←前■TOP■次→ |
予想GUYな事に三部構成だったジョジョの奇妙な講演。シメは東北大学のお三方と、荒木先生、、、になるはずが、荒木先生の計らいでカジポンさんや鬼教官さんも交えて3on3の対談形式に!というよりは、5対1でしたけども(笑)。
杜王町絡みの質問を交えた質疑応答コーナー
1
Q
ジョジョの奇妙な冒険連載20周年という事で、感慨というものは感じますか
A
荒木先生(イメージ) 若い芸人さんとかミュージシャンとかの方々が色々と言ってくださるんで、それはありがたいですね。言われない方がちょっと悲しいと思うんですよね。せっかく描いているのに。  
2
Q
20年間で最も印象深かったことは何ですか
A
荒木先生(イメージ) やっぱりスタンドっていうのを始めて描いたとき、みんなが反対したんです。反対されたっていうか編集部に「これ、わかんないよ」って言われて。どうしてもそれをわからせたい気持ちでスタンドの概念を伝えたんですけど理解されなくて。でも一人の編集者だけが見方してくれて、それで勇気付けられて描きました。人気も全然なかった。何なの?って言われました。ロボットでもないし、何なのって。  
Q
悪霊って最初書かれてましたね
A
荒木先生(イメージ)そうですね、エネルギーっていうか守護霊みたいなものという説明で通してきました。 
黒鈴
なるほど、スタンド誕生の裏には様々なドラマがあったのですね。超能力を擬人化するというのは新しい手法であったわけで、それを受け入れる下地が未知数だったのでしょう。僕もリアルタイムで読んでましたが、波紋暦が浅かったせいか(柱の男あたりから)何の疑問もなく受け入れてましたね。というか、初めて体験した部替りだったので、替わる度にまったくリニューアルされるんだ、と認識してたと思います。だから、4部でスタンドが継続されてるのを意外に感じてた気がするな。お恥ずかしながら、僕、第一部を読んだのは結構後なんですよ(/ω\)
3
Q
守護霊という形で登場したスタンドですが、最近ではその性格が薄れて特殊能力って感じになってきたように思うんですがそういった変化は?
A
荒木先生(イメージ)やっぱりストーン・オーシャンでかなり究極まで描いちゃった気がしたんで、原点に立ち戻ろうとしてシンプルにしようと努めているんです。またこれからそういう(従来のスタンド)感じになるかもしれないです。宇宙一周してきたんで(笑)。原点に立ち戻ろうと。 
黒鈴
そうですね、最近はヴィジョンが出る事が稀だったりしてますからね。1st.Stageがガチンコレースに近くそれが面白かったので、逆にヴィジョンやスタンドの概念が出たときは批判もあったような気がしますよ。僕はスタンドはあっても、ホル・ホースの皇帝のような武器の延長上のイメージをしてましたね。まあ、シンプル、というのは合ってたのかな。
4
Q
SBR主人公のジャイロ・ツェペリはスタンド能力ではなく鉄球を武器として使っていますが?
A
荒木先生(イメージ) そうですね。でもこれからあれがスタンド能力に発展するエネルギーにも通じてるんで、ちょっと複雑かもしれませんね。あと、波紋という1部の概念ともダブらしてるんですね。というか、波紋とほとんど同じような感じです。  
黒鈴
これはコミックスの10巻の巻末にある、ジョジョの奇妙な冒険におけるエネルギーの捉え方にありましたね。「鉄球」や「波紋」はスタンドという才能に近づこうとする「技術」であると。なんか、努力や修練によって会得するってとこに、特別性がなくてロマンを感じますね!才能とかだと、オレは弓と矢で射られたら、まあ死んで終わりだな!とか思っちゃったりもするけど、呼吸法とか技術なら修行すれば出来るかもなーなんて思えますし(え、僕だけか?!)でも、鉄球はムリだよなー。ワザっつってもなーwww。ジョニィはよくガンバったよホント。
5
Q
ウルトラジャンプに変わってマンガを描いていく上や生活面で何か変化は?
A
荒木先生(イメージ) 移った理由っていうのは、週間だと月産で80P描かないといけないんですね。80枚っていうのは40歳超えるとスゴく辛いんですよ。で、ページ数を減らしてみなさんにガン!と読んでもらうために、月刊に行きました。そういう理由なんです。でも、一気にいっぱい描けて嬉しいです。  
Q
少年誌からUJに移って制約が外れたなんて事はありますか
A
荒木先生(イメージ) ありますあります。20Pとか19Pで描くと、1Pとか2Pはみ出る事があるんですよね。でも雑誌というのは計画が組まれてて、何ページから何ページまでって決められてるんで、削れないんですよ。でも1P削るとそれは大変で、1Pは6コマあるんですがそれが前のページに行くんですね。それはどういう事かっていうと、単純に前のページが12コマになるって事なんですよね。そういう風に辛いんですよね。  
Q
今はそういう事がなく描かれていると?
A
荒木先生(イメージ) 今でも全体で60Pという制約はあるんですけど、毎週という感じではないですね。  
黒鈴
月産のページ数を減らすために移ったとか、長いスパンでの演出のためという話は、これまでもちらほらと聞き及んでいました。やっぱり週間連載っていうのは、もの凄いですよいろんな意味で。特にジャンプはジャンプアンケートシステムがあるので、(大手を除いて)毎週の単位で盛り上げないといけない。単純なスケジュール上でもキツいというのに、規定のページに収めストーリーを破綻させずに毎回盛り上げるなんてのは至難の業だと思います。この尺の部分は、やはり間をとったりタメを効かせたりするのには影響がありますよね。SBRで言えば、大ゴマも増えたように思います。ただデカいんじゃあなく、縦に長いというか。たまに見開きをまたいでたりして見にくいときもありますが、なんかこう、ストーリーの幅や舞台の広大さが伝わるので良いなあと思っています。僕はウルトラジャンプに移籍して万々歳派なんですが、発行部数なんかの面では間口が狭くなったかもしれませんね。聞いた所によると、発送料が上がって定期購読が出来なくなった(?厳しいんだっけか?一冊当たり1000円近くなるとかなんとか)んだとか。コミックス派が多数かもしれませんが、UJもいいですよ。大きく読めるし紙質も良い。プレゼント懸賞があるときだってあります。でも、僕の懸賞の当たる確率が下がるのでムリにはオススメしません。僕はそんな矮小なニンゲンなんですw
6
Q
マンガを描いていて制作に行き詰った事はありますか
A
荒木先生(イメージ) 腰とか痛くなるんですけど、制作とかにはあんまり行き詰らない方なんで 
Q
アイデアが溢れ出てくるわけですか
A
荒木先生(イメージ) 溢れ出てくるわけじゃあないけど、日常での謎を考えていればそれだけ描いてればいいですから。なんでかなー?という事をね。画家がなんでタヒチまで行って絵を描くのかな、っていうのも謎なんですよね。そういう感じで。何でも謎なんですよ。
吉良吉影なんかでも、何で殺人鬼が杜王町にいるんだろうなっていうのでも、静かな生活をすごしたいんだろうなとか。そういうのでいくらでも描けるっていうか。ええ、出てくるんですよ。  
黒鈴
スゴイ、行き詰まりませんから、ですって!同じようなことをテニスの王子様の許斐先生も仰ってましたね。新人へのアドバイスコーナーで「行き詰ったときどうしたらいいですか」→許斐先生「行き詰まるな!」という、アドバイスにも何にもならない回答が鮮烈に記憶に残っています。なんか突き抜けてる人は、行き詰ったりしないんだなと思いました。
7
Q
スタンドの多くには実在するアーティストの名前が使用されていますが、名前から能力をイメージするのでしょうか。それともアイデアがあって合った名前を探すのでしょうか。
A
荒木先生(イメージ) アイデアに合った名前を探してきて怒られないような範囲で。  
Q
怒られたことはありますか?
A
荒木先生(イメージ) いや、ないですね。あの、日本のアーティストじゃないんで。海外のなんで。日本の人だったら怒ると思いますよ。SOUL'd OUTはちゃんと許可を得て使ってます(笑)。  
Q
海外にも進出されてますが、その場合は?
A
荒木先生(イメージ) そうですねちょっと変えてますね。変えてるスタンドもあります。  
黒鈴
これはビックリ、海外版のコミックスではスタンド名が変更されている事があるというのです。台湾版とイタリア版を1冊ずつ持ってるんですが、そんなの知りませんでしたよ。まあ、文字が読めないんだから理解できないんだけども。
8
Q
一番好きなスタンドは?
A
荒木先生(イメージ) やっぱり重ちーのハーヴェストかな。好きですね。あの頃僕CDのクーポンとかを集めてまして、今はポイントカードとかになっちゃってますけど、当時は集めてて。そうするとベッドの下とかに落としちゃったりするんですよ。そういう時、ハーヴェストあったら便利だなーとか。  
Q
岸辺露伴のモデルとなっているのはご自身ですか
A
荒木先生(イメージ) いや、そういう事はないですけど、やっぱり憧れですよね。こういうマンガ家がいたらスゴいだろうなっていう目標っていうか憧れで。彼はちょっと悪役というか悪いことも考えるんで、描いていて楽しいキャラクターです。でも自分じゃないです。  
カジポンさんQ
先生、どうして玉美とか間田は身長が縮むんですか。康一くんとか。55cmくらいになってましたが。
A
荒木先生(イメージ) だからさっきもアナスイの時にも謝ったじゃないですか(笑)。あるんですよ、デザイン上の理由が(笑)。週間だと直せないんですよ。月刊だと直せるんですけどね、60P前を。でも週間だと出しちゃうと直せないんですよね。  
黒鈴
身長が縮むのはデザイン上の都合だと思っていましたが、やっぱりでしたね!カジポンさんもわかってて敢えて振るから上手いなー!ネタとしか捉えていないファンには新鮮な解答だったんじゃあないでしょうか(エラソーでスマソw)。月刊だとページ数が多いし大分遡れるから修正が効くっていうのは、へええと思いました。ホントに余裕を持って締め切りに臨んでるんだなーとも思いました。…ジャイロの指が六本あった事もありますが、コミックスでも直ってなかったのであれは気付いてないんでしょね(笑)

好きなスタンドはハーヴェスト。確かに便利ですね。隅っこに落ちてるクーポンを拾ってくるようなスタンドがいたらいいな、というのはハーヴェストを思いついたルーツだった気もします。ハーヴェストは、移動・攻撃・カモフラージュと応用範囲が広く、意外な恐ろしさを実感できたスタンドでありましたね。

岸辺露伴は憧れの対象。速く描きたい!という願望は一度はマンガ家が通る道なのかもしれませんね。吼えろペンでもあったなー。リニアモーターカー的な作画があってもいいんじゃないか?!というw。作画法も進化していい頃なんじゃないか?みたいな。確かに露伴のドリッピング画法は作画の進化形のような気がするぜ!
9
Q
四部というと、ここ仙台が舞台になっていますが、アンジェロ岩だとかはモデルがあったりするんですか
A
荒木先生(イメージ) どっかにあったと思うんですけど、12年前なんでちょっと忘れちゃったんですが。でも、松島の何とか岩から取ってたと思います。  
黒鈴
調べたのだけど、パッと見で見つかりませんでした(´・ω・`) 。有名なんでしょか。知ってる人、たくさんいるのかな???
10
Q
様々な世界を舞台に描かれていますが、エジプトやイタリア、今後描きたい場所や地域はありますか
A
荒木先生(イメージ) やっぱりもう、杜王町に帰ってきたいですよね。今、SBRを描いてるんですけど、読切で岸辺露伴のものを描いたときに、「あ、なんか故郷に帰ってきたなー」と思ったんですよ。また描きたいです。未起隆、どうなってるんですかねw。宇宙に帰ったかもしれないw  
黒鈴
望郷の念というヤツでしょうか。それなら、ノリスケが仙台出身じゃあないですか!これからどう絡んでくるのかまったくわかりませんが、そのあたりで拡げてみては如何か(笑)。それにしても未起隆くるか(笑)。彼は正体不明のまま、謎として残ってますねー。あれはスバらしいですね。マゼラン星雲に帰ったんでしょうかwww。
11
Q
昔荒木先生が行っていた店やなじみの場所はありますか。
A
荒木先生(イメージ) 僕は実家が小松島の方なんですが、あのへんは沼とか多くて、埋蔵金の伝説とかあって防空壕とかあったんですよ。戦争後におじいさんが山に穴を掘ってそこで暮らしていて、そこで殺人事件が起きておじいさんが殺されちゃったんですよ。で、その人の財産が埋まっているっていう噂が子供の時にありました。小松島の沼で子供の頃よく遊んでて、遊んでると穴に良く落ちるんですよ。で、そこが昔のお墓だったりするんですよね。そういう所でよく遊んでました。好きなんですよそういう奇妙な世界が。あの辺はまだ開発されていない部分もあるから、まだ埋まってると思うんですよね。  
Q
奇妙な世界という事でしたが、先生ご自身が体験された今までで最も奇妙な体験は何でしょうか。
A
荒木先生(イメージ) 最近ちょっとあって、人に話すとあれなんですけど。スポーツジムに行ってるんですが、シャワー浴びてたらおじさんが背中向けてたんですけど、そのおじさんに尻尾が生えてるんですよ。それをジムの人に言ったら、この人頭おかしいんじゃないかって思われました。  
カジポンさんQ
恐竜化してるんじゃないですかw
A
荒木先生(イメージ) あったんですよホントに!

あと家の前では車にネコが轢かれちゃったんですよね。で、車輪にぐるっってのったんだけど、そのネコね、上を車が通っていったのにパッと起き上がってタタタタッって走っていったんですよ。それ見て、ああアイツ不死身だなーって。
すげー不死身だーってw。で、ヤンジャンに『嘘喰い』ってマンガ描いてる迫先生に「不死身のネコが近所にいるんだよ」って話したら、「先生、それね、死んでるのに気付かないんですよ。」って。

でも次の日いましたからね、そいつ。だからねー絶対不死身なんですよw。そういう体験もあります。  
荒木先生(イメージ) ホンットに見たんですからね、言っときますけどw。  
黒鈴
しっぽのおじさんの話は、木城ゆきと先生のサイト『ゆきとぴあ』にあった(恐怖プリーズ→恐怖「i」話→「ゴム人間」目撃談)話ですね。あれはしっぽおじさんがどうとかより、「無茶苦茶な主張は受け入れるのに、本当に見たことが受け入れられないとは…。もう、何を見ても人に話すのはやめよう」とか言ってスネちゃう荒木先生に萌えるエピソードだと思いました(笑)。聞いてても萌えてしまいました。不死身のネコの話もどっかで見たと思うのですが、忘れちゃいました…。でも、轢かれてその場で死なず逃げ去った犬とかは見たことあります。車で走ってたら前の車がゴリッって轢いたんですよ。後ろで見てたんでタイヤの下じきになったのを見たんです。でもダッシュで逃げていきました。一緒にいた親父曰く、「アイツはもうダメだな」というのを聞いて内臓破裂とかで力尽きるんだなと思いました。荒木先生のように翌日見たという事はなかったので、僕のはダメだったのかもしんないです。あ、話変わりますが、嘘喰いも面白いです。最初は今ひとつだと思いましたが、だんだんパワーアップしてきました。今やYJの二枚看板の一角です。強いジジイキャラは人気出るよなー。ウォルターとか。若返ったけども。
12
Q
作品のバックボーンにあるものは?
A
荒木先生(イメージ) やっぱり血統とかですかね。描くときにスゴい怖い事ってなんだろうなって考えたときに、自分は何もやってないのに先祖の恨みで襲ってくるって怖いなって思ったんですよ。自分には何の責任もないじゃないですか。で、これは敵になったらヤバいなと思って、それで描き始めました。いまだに一番恐ろしい事なのかもしれないと思ってます。  
黒鈴
荒木先生に改めて言われると怖いな…!時代劇の仇討ちがありますけど、あれも当人だけだろうしなー。でもこの場合は怖がるのはディオの方だよねw。祖父のカタキーとか言ってジョースター家が攻めてくると怖いって事ですし(笑)。
13
Q
SBRでは宇宙が一周した世界になってます。ツェペリの血統はジャイロが繋がってますが、ジョースター家というのは?
A
荒木先生(イメージ) これからですね。ジョニィの腰が治って、結婚するような感じですかね。  
カジポンさんQ
アヴドゥルに厳しくないですか?(笑 [2007/11/27訂正]
A
荒木先生(イメージ) アヴドゥルのあの頃はね、ジャンプって死んだキャラクターが生き返るとすんごい人気が出たんですよ。で、編集部がやれやれ言うんですよ。で、生き返らせろ、生き返らせろって。で、僕はジョジョではそういう事はしたくないって言ったんですけど、アヴドゥルだけはやってしまいました。でもまあ、いいキャラクターになったからいいんですけど。

(多分、SBRでのウルムド・アヴドゥルの事で話を振ったのだけど、荒木先生が勘違いしたぽい) 
Q
SBRのアヴドゥルは?
A
荒木先生(イメージ) ああ、あのアヴドゥルねw。あれもオマージュではあります。  
黒鈴
アヴドゥルの生存には連載読んでてリアルに驚いたなー!確かに嬉しかったし、鮮烈でした。ポルナレフだけ知らないってのもスゴく鮮烈でした(笑)。あのダブル驚きは秀逸だよなーと思います。承太郎も花京院もジョセフも知ってたんだ…ふうん、普通に生きてたんだねじゃあ。ってスゴく普通に受け入れられた憶えがあります。今思えば、ちゃんと死んだ事にしないと編集部の要望で復活させられちゃうから、死んだ事を明確にするために魂の昇天を描くようになったのかもしれませんね。それでもジョセフは復活したけども(笑)。
14
Q
荒木先生とカジポンさんたちが親しそうですが、知り合ったキッカケは?
A
荒木先生(イメージ) 噂でスゴいのがあるって一昨年くらいにパソコンで見せてもらって。大阪城の前でやってるのがスゴいアースアートっていうか地球アートのような感じで、新興宗教のような(笑)。異世界っていうんですかね。新しい芸術のような印象を受けて、色んなパーティの時にこうやって来てもらってるんですよ。  
黒鈴
荒木先生が認めたのなら、もう何でもアリです公認ですw。
15
Q
愛着のあるスタンドはハーヴェストという事でしたが、一番愛着のあるキャラクターは?
A
荒木先生(イメージ) 僕、キャラクターは東方仗助が好きなんです。承太郎までは神話の世界みたいなのを描いていたんですよ。憧れっていうか。で、仗助の時に、友達関係のような感じにして、億泰と仗助が喋ってる感じはスゴく好きですね。描いてて楽しいですね。

エジプトに行くという事事態が神話という形を取っていて、杜王町は隣の人って感じです。  
黒鈴
なんでもないような、クダらない会話からほとばしる仲良し感がスゴく良いですよね。僕が好きなキャラは吉良吉影ですね。跳び箱の中に入って追い詰められているのにスゴく共感できるから。未だかつて、シールの粘着力が弱くなっている事にあれほど驚愕したラスボスがいただろうか?!「二度ほどはがしたからだッ!」は好きなセリフベスト3に入ります(笑)。読むたびに、「二度ほどはがしちゃ、はがれやすいよねー!せめて一回だったなら!ちゃんと押さえて貼っておけば!いや、ソースのせいで総重量が重くなるテリヤキチキンサンドじゃなかったなら!」って思ってドキドキしちゃうのです。
16
Q
仙台で必ず立ち寄られる場所は?
A
荒木先生(イメージ) 僕が住んでいた頃って牛たんて名物じゃなかったんですよ。いつのまにか誰かが名物にしててw。で、牛たん屋には必ず行きます。なんか陰謀があるんですよ(笑)。  
黒鈴
牛タンが仙台名物になったのは、誰かの陰謀だそうです(笑)。さすがというか!でも、特産品なんてどこもそういうものかもしれませんね。笹かまもそうなんじゃあねーの?w
17
Q
擬音や効果音はどこから?
A
荒木先生(イメージ) ロックとか音楽が好きなので、特にジョジョ描いてたときはテクノ系の音楽がどんどん入ってきてたんで、そういうのをどんどん入れたかった。変わった音を入れたい。テクノポップがあるからジョジョがあった。  
黒鈴
テクノポップがなければジョジョの擬音はなかったのか…!あの効果音は、ホラーなんかであるSEと同じというのは聞いてたんですが、テクノかあー。でも、音の系統としては同じ感じなのかも。ジョーズ(は違うかもだけど)やシャイニングの効果音もそんな感じ。焦らせるような、ね。
18
Q
メディアで取り上げられているが、芸能人との交友関係は?
A
荒木先生(イメージ) 交友関係はないですけど、みなさんがネタにしてくれるのは嬉しいです。こないだしょこたんのコンサートに行ったんですけど一曲も知りませんでした。でも彼女は歌上手いですよ。

ジョジョ立ちとかもやってました。でも梅図先生のが好きみたいですよw。  
黒鈴
しょこたんは歌上手いですねー。グレンラガン見ててそう思った。普通に上手い。でも、荒木先生、しょこたんのCD一枚持ってたんじゃあなかったっけ???コンサートでは使わなかったのかなー。
19
Q
ジョジョに影響を受けているマンガ家とかいますが、そういう人たちとの関係は?
A
荒木先生(イメージ) ありますよ。僕はマネされるのはそんなにいやじゃないんで嬉しいですよ。どんどんマネして欲しいです。マンガ界を発展させていって欲しいです。  
黒鈴
マネかあ…。荒木先生の技法はマネしにくそうだなあ…!これも吼えろペンであったけど。マネするとしたら、構図やコマ割、あとはストーリーでしょうか。画風を真似て失敗した例はスデにありますし…(苦笑)。まああれは他に問題があったともいえなくもないですけど。
20
Q
ここ10年くらいのジョジョ熱の過熱さは?
A
荒木先生(イメージ) 乙一さんて小説家がいるんですけど、杜王町を舞台に小説を書いたんですね。これ、すごい面白いんで。その人なんかは小学生の頃に読んでたって言うんですね。そういった人たちが第一線に乗るようになってきたからじゃないでしょうか。  
Q
そうやって受け継がれていくわけですね
A
荒木先生(イメージ) ジョジョの奇妙な血統、みたいな感じで。築いていってほしいと思います。  
Q
後継者的な方は?
A
荒木先生(イメージ) 後継者?大亜門かな(笑)  
Q
ネタにされてますが、どうなんでしょうか?
A
荒木先生(イメージ) いやあ大亜門はしょっちゅう謝りにきてますからね。ただ大亜門は僕の私生活までネタにするんですよね。あれはちょっとイヤなんですよね。ちょっとボウリング行くとボウリングの話とか書いたり。油断もスキもないんですよ。あと、しょこたんとかも、僕は人の約束とかを断ってしょこたんのライブとか行ってるから、書かれるとヤバイんですよね。でもすぐ書くんですよ。結構油断できないんですよ。  
黒鈴
ここ数年の盛り上がりはオールドファンからすれば、羨ましくも異常な感じすらしますね!荒木先生の言う世代的なものもあるのでしょうが、やはりネット文化が大きいのだと思います。僕もそうでしたが、ジョジョファンって実は見つけにくいんですよ実生活中では。ネットが発達したおかげで、AAなどのネタから浸透していったんじゃないかと思うのです。それがあったから、もて王もすんなり(?)と受け入れられたのではないかな、と。実際、講演会に来ていた幾人かにキッカケなどを訊いたのですが(答えてくださった方々ありがとうッ!)、ハマったのもここ数年、古くても第六部掲載時期、そして2ちゃんのネタから入ったという人もいました。やっぱりネットってスゴいな、と思いました。

そして後継者になんと、大亜門先生の名前が!!!
完全にネタだと思いますが、大亜門先生はくるいもだえるんじゃあないでしょうか、喜びで!プレッシャーも甚大だとは思いますが、ジョジョの奇妙な血統として頑張っていってくれる事を願っています。ジョジョネタ抜きにしても、僕は大亜門先生が好きですからねー。ギャグのテンポが心地良いのです。
でも、荒木先生のプライベートネタはほどほどに…!次回作でも「大亜門は砕けない」は続くんでしょうかね(笑)
21
Q
セリフの独特さは?
A
荒木先生(イメージ) セリフとかはまったく考えてないんですよ。こう言わせようっていうのは書いてて意味を伝えるようにしてますが。

ギアッチョのセリフとか。何て言ったんですか?もう忘れちゃっててw。
 
カジポンさんQ
根掘り葉掘りで葉っぱはどうやって掘るんだーとか、ベニスじゃなくベネツィアだとか。
A
荒木先生(イメージ) ベニスは英語で、イタリア人はベネツィアって呼ばないと怒るんですよ。それば元ネタです。  
Q
最近では圧迫祭りが話題になってますが、あれはどういうつもりで?
A
荒木先生(イメージ) もろ描くといやらしいじゃないですか。だらかギャグで逃げようとしたんですけど、あれはウチの奥さんがよく言ってるんですよ。なんか突撃してきて圧迫祭りだとか。それの影響です。そういう私生活ところからくるアイデアなんです。

圧迫祭りは確かに反響があるんです。すげーなにげなく控え目に描いたんですけど。  
Q
チーズの歌なんかは?
A
荒木先生(イメージ) 暗い話が続くと、ここらで読者の緩急を、リラックスさせといてから恐怖に突き落としてやるというそういう狙いなんで、あれは計算して描いてるんですよ。ちょっと引くかな、っていうギリギリのところを狙ってます。

仗助と億泰との関係もそうなんだけど、ああいう何気ない会話で仲がいいんだなっていうのを伝えたいんですよね。この二人は絶対に裏切りあったりしなんだなっていう。電車とかでも友達同士の会話を聞いたりするのがすきなんですよ。すっげーくだらない話してるんだけど、この人たち仲いいんだなってわかっていいです。  
Q
カッコイイセリフなどは?
A
荒木先生(イメージ) そういうのはあまり考えてないんですけど、伝えようっていうただそれだけです。わかりやすいように。

奇妙なものを描こうっていうのはありますよ。人とは違うものっていうんですか。やっぱり同じものを描くと負けたりするんですよ。同じ雑誌に載ってると。だから自分なりのものを描こうと、そういう意識はありますよ。  
黒鈴
ギアッチョのセリフは忘れちゃうようなもんなのか…!ああいのを素で思い浮かぶのがスゴいですね。あれも、日ごろから「何故」を追いかけているからなんでしょうね。葉堀って何故なんだぜ?みたいな(笑)。

そしてキタコレ、圧迫祭り!確かにさりげなかった、強調はされてたけどフォントが大きくなってたわけでもないですしね。そのルーツは奥さんでしたか…!なんだか、おのろけを聞いているようでした。僕も圧迫祭り!と言って突進してくるヨメが欲しいです。

くだらねー話をしているジョニィやジャイロはスゴく親密に見えます。冷たくしてたりするんだけど、そういうのが許される間柄なんだなーとニヤニヤしてみてました。もっと確執が生まれてもおかしくないような出来事(約束したのに先着したり)もあるんだけどトラブルにならないあたりに、二人の仲良しさが伺えるというものなのでしょう。
22
Q
恋愛モノとかを描いてみようとかは?
A
荒木先生(イメージ) え、恋愛モノは…w。ジョジョの中で恋愛させるって形なら描けるけど、ラブコメは…無理じゃないですか。  
Q
ジョジョの中だと特殊な恋愛という感じになりそうですが
A
荒木先生(イメージ) そうっすね。ジョジョの中だと二人が出会うにしても「爪が剥がれたら」ぐらいでないと(笑)  
黒鈴
爪が剥がれたらフラグ立つとか、なんてジョジョっぽいんだろう(笑)。お金盗んで、「なんてロマンチックなの…」ですからねジョジョは。じゃあ、徐倫とウエストウッド刑務官はフラグ立ちまくりですね!もう別の意味でニギっちゃえよ!
23
Q
大学生に向けて何か一言。
A
荒木先生(イメージ) 今日はマンガの基本みたいなのを通じて、大学生はこれから社会に出て行くわけじゃないですか。そうなった時もそれなりの基本の道筋があると思うんですね。そこを知ってて外れるのはいいんですけど、戻ってこれるから。だけど知らないで外れると暴走するんじゃないかっていうのを今日はマンガを通じて言いたかったです。  
黒鈴
なんとありがたいお言葉。ていうか、この説明がなかったら大学生に伝わってたかどうか激しく不安なのは僕だけですか?ww。でも魂で感じる事は出来たのかもしれませんね。わかってなくても、心に染み渡っていくというか。僕も自分の信じられる道を歩いていきたいと思います。僕が正解だと思えば、この道は正解なんです!(言い聞かせるように)

以上をもって、2時間に及ぶ荒木先生の講演会『ジョジョの奇妙な講演』は閉幕。スゴイ濃密な時間でした。集中しまくってたので、それはそれはもんのすごおく疲れましたよ。ここ数年で一番アタマ使ったかもしれない。そんな脳を癒すために、帰りにフリマでらき☆すたとハルヒの格安マウスパッドを買ってったのは秘密です。

 

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2008JSQ.1月号特別読切「岸辺露伴は動かない―六壁坂―」講演会考察&感想

ブラボー…おお…ブラボー! 最初ブラボタンにしようと思ったけど、なんかやらしいからやめたんだぜ

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