2007UJ12月号SBR感想 『#32 追憶の館』

| 2007.11.28 (Wed) 5:38 AM | [SBR感想] | ←前■TOP■次→ |

7th.STAGE

かつてない恐怖が

ジャイロとジョニィを 襲う―――!!

 

前号まで
6th.STAGE、幸運を味方につけたポコロコを振り切り、ついに1位通過を決めたジャイロ。ジョニィも2位で続き、初のワンツーフィニッシュを実現。大統領側の動向、ルーシーの運命、遺体の行方など、様々な要素をはらみつつ、次ステージが始まる!

表紙は右手の人差し指を立ててイイ顔をするジョニィ。ぼくは一番が好きだ!ナンバーワンだ!みたいな決意表明が聞こえてきそうです。ポーズは先月のジャイロとリンクしてるのかな。まあ先月はジャイロだけではなく、背後霊のようにジョニィもいましたけども。…あれ、今見返すとジョニィの眼に殺意が見えなくもない。これを今月の決意表明に繋げると、打倒ジャイロなのかひょっとしてッ?!

 

そんな戯言はさておいて

時は4週間前。フォックスリバー沿いにてスティーブン・スティール絶叫!溺愛する妻の死の悲報に嗚咽する51歳。普通に考えれば先立たれる事などほぼありえないので、唯一懸念していた病気や事故が起こってしまったという感じでしょうか。これだけ歳が離れた夫婦だと色んな愛情の念が入り混じった愛になるんじゃあないかと想像しちゃうぜ。ところで、フォックスリバーって、プリズン・ブレイクからの引用でしょうか。引用と言ってもプリズン・ブレイクで出てきたフォックスリバー刑務所は実際にはないし、フォックスリバーという地名がそもそも実在するので、プリブレ絡みとするのは浅薄かもしれませんが。

愛するルーシーを失ってしまったと取り乱すスティール氏ですが、おや?何かおかしい。さすがは果てしなく溺愛していた幼な妻の事、家族にしかわからない違いというものがある、死体はルーシーではないと気付きます。


 スティーブン:「あれはルーシーとは違う わたしにはわかる…」

 ( ・`д・´)  なぜならわたしはロリコンだから!女子中学生とか好きだから!


 スティーブン:「顔はどう見てもルーシー……なのに……「誰だ」?…あれは!?」

 ( ・`д・´)  ハダ年齢がまるで違うッ!手とか見るまでもなく、わたしにはわかる!



恐るべきはスティーブン。色眼鏡を通しても全てお見通しです。年季が違うぜ!(ロリコンの)
でも程ほどにしておかないと、バックベアード様とか来ちゃいますよ。ここは彼の地元ですよそういえば。見つからないようにしないとね!はッ!まさかスティーブンのカリメロ帽子は対バックベアード様の隠密装備…?あれを身に付けてるとロリコンでも見つからないとか。形とか似てるし!自覚してる男はちょっと違うぜ。…ていうか、あれは帽子なのか?若い頃はあの形の髪型だったけど、まさかカツラのつもりなんじゃああるまいね?!

ところでこの死体はスカーレット本人のものでしょうか。ホット・パンツが処理したのだから体の形をしてなくても良いのだけど、ルーシーの死体がないと追跡は終わらないので流用したってところでしょうか。しかしあの女(HP)、スティーブンに伝えるって言ってたけど、まさかこれで伝えたつもりなのか?ルーシーは死んだように見せたけど、どっかで生きてるよヨロシクとか、それだけなのだろうか。もっと詳細を伝えないと手の込んだ離婚通知と取られてもしょうがないぜ。ウェカピポはスティーブンに事実を聞いて陰ながら護衛すんのかと思ってたけど、これじゃあルーシーが何処にいるのか追跡不能じゃないか。それともまた鉄球で解決しちゃうんだろうか。ウェカピポの護衛ってのも、具体的にどういう形で行われるのかさっぱりわからないんだけどね。

場面は変わってジャイロとジョニィ。場所はフィラデルフィアより西へ約145km地点のゲティスバーグ。現実世界では合衆国の統一へと大きく進んだ戦いがあった場所であり、それに由来して奉献式において奴隷制に異を唱えた大統領が有名な演説を行った場所でもあります。ここにスポットを当てたのには何か理由があるのでしょうか?

キャンプをしながらくつろぐジョニィとジャイロ。メシ喰いながら寝転がってカードなんかしてます。ジョニィは古くなった狩猟ナイフを交換するためか、品物カタログを物色中。注文しておくと途中通過する予定の町で受け取り可能というシステム。なかなか便利じゃあないか。しかもそのラインナップは幅広く、ゴルフセットやオマルまで。ジャイロにも何か欲しいものがあるかどうか訊ねます。とりあえずキズに塗る油として車軸油を所望するジャイロ。キズ軟膏にラードが入ってたから虫が寄ってきてアレなので車軸油にするんですって。…ウェカピポにやられたキズって軟膏で治っちゃうんですね…。しかもそれはキズ軟膏がスゴいんじゃあなくって、車軸油でもOKなんですね。どういう治癒力だッお前らズルイ!

そんなカタログの中にクマちゃんぬいぐるみを見つけたジャイロ。スタート時にハサミを差し置いて荷物のひとつに入り、いつも傍らに置いて添い寝とかしちゃってる今のぬいぐるみは、過酷な旅の中でボロボロになっていたのでした。右腕とか消し飛んでました。人間のキズは軟膏でも治るけど、ぬいぐるみのキズはそうはいかないのです。新品のクマちゃんぬいぐるみを注文するジャイロ。女の子をご所望のようです。リボン付いてるだけだけどな!
どうでもいいですけど、Kawaii!JeNnyにハマっているせいで、クマちゃんとか言われるとどうしてもフラッシュバックしてしまうよ。ちなみに、クマさんはオカマキャラでクマくんは関西訛り、クマちゃんは子供口調のツッコミ担当です。みんな、エイブラン(世界からオシャレとスイーツ失くそうとする悪の組織)の幹部です。はい、脱線終了

そんな事をしていたら、何かから逃げるように疾走するホット・パンツが。こちらには気付いていないようで素通りしていきますが、ジャイロとジョニィは遺体を取り戻すためホット・パンツを追います。そういえば、パンツに奪られたんだったっけ。ジャイロはあいつは敵じゃないとか言いながらも、追い詰めたらブチのめしてそしてまたブチのめすッ!とか言ってて、ボコる気満々。その上で遺体の事や素性を喋らせるみたい。ジャイロとパンツは、性格からしても出会いからしても気が合わなそうですよね。ジャイロは結構イイカゲンだからなー。しかもジャイロはボコるとか言うほど嫌ってるけど、それはパンツが男だと思ってるからだけじゃあないんですよね。女性だって知ったらボコりはしないかもしれないけど、もっと嫌うんじゃあないかな。ひょっとすると現在の嫌悪感も、潜在的に女性ってのを感じ取ってるからなのかも。ジャイロって女の子を大事にするようで毛嫌いしている節があるからなぁ。「「女」ってのは「禍」を運んでくるしな」とか言ってるし。ジョニィ風に言えば、「ずいぶん偏見的なものの考え方するね」ですよ。でもそれはジャイロ風のアプローチ兼カミングアウトだったのに。ジョニィ、気付いてあげて!!昔はジャイロも普通だったぽいのになあー、人妻との一件だけじゃあなく、他にも色々あったねこれは。挙句行き着いた先が男、若しくは人間以外の女(ヴァルキリー)かぁ…。何があったんだろう、想像しちゃうぜ

そう言うとジャイロは建物の入口から、ジョニィはジャイロのハンドシグナルで高い窓へ登って進入を試みます。ちょ、ジョニィ半身不随なんじゃねえの?!常人の身体能力でもちょっと厳しいんじゃねえの?というジョニィの動向をまるで当然!のような対応をして自らは入口を蹴破るジャイロ。そこには、散乱するガラクタと一人の修道女の姿が。ジョニィはピンと来たみたいだけど、ジャイロは二、三質問してから調べるために奥へと進んでいきました。残ったのはジョニィとシスター、二人きり。あぶなァーいシスター!その男、半身不随というはウソよッ!

ホット・パンツが女性である事を知っていたジョニィは、シスターがホット・パンツである事を見抜いていました。ジャイロにはまだその事を言ってない旨を告げるジョニィ。


 ジョニィ:「ジャイロにはまだ言っていない」
 ジョニィ:「言う必要がないと思ったからか」
 ジョニィ:「なぜ言わなかったのかはぼく自身にもまったくわからない」


とかなんとか、白々しい事言ってますよこの人。まったくわからない?ウソばっかですね!恩まで着せようとしちゃってまあ。言ったら色々と面倒なことになるからに決まってますよ。

 ジャイロ:「あいつが女?なぜそう思うんだ?」
 ジョニィ:(次々に来る!)

 ジャイロ:「なぜそう確信したんだ?」
 ジョニィ:(もう止められない。)

 ジャイロ:「ひょっとしてどこか触って確認したのかい?」
 ジョニィ:(終わる!)
 ジョニィ:(社会的に終わってしまうッ!)



まあこんな感じでジャイロに突き詰められて痴話喧嘩勃発ですよ、きっと。さらにジョニィはパンツが女性である事を知った結果だけを伝えてますからね、この辺も策士ですよ。やたらと強気に出てるのも、恐らくは触れて欲しくないからでしょう。パンツも何故判ったのか突き詰めればいいのに。そうしたらジョニィの介護という名のセクハラが晒されるのに。でも、パンツも無抵抗なジョニィからナニを引きずりだしたりしてるからなあ。その取り出したナニにほおずりとかしてたしなあー。おあいこなのかなーw。

せっかくの機会なので、ホット・パンツの目的と所属を問いただすジョニィ。優しく訊くのは今のうちだぜって感じで詰め寄ります。お前怖いよ!それに対し、質問の答えではなく、さらに経緯すらも省いて遺体に関係する事を語りだすホット・パンツ。当然ジョニィは何のことか理解できないので近寄って凄みます。「なめるなよ!」って怖いよジョニィ!(半身不随だからって)ナメるなよ!(不能じゃないんだぜ実は)とか、別の意味でならなめて欲しいところだが、とかいろんなフレーズを前後に想像しちゃうぜ。しかもその流れで不自然じゃあなく映りそうな所業をするからね。胸元ははだけさすわ、口元まで顔は近づけるわ。これ、ジャイロが戻ってきたら誤解されると思うんですけどね!ちょっと目を離したら、ジョニィがシスター押し倒してるんですよ。ジャイロ、びっくりだ。

相変わらずわけの判らない事をのたまうホット・パンツ。しかしそのはだけだ胸元を見てジョニィがびっくり。


捨てたとか差し出したって何がだコラーッ!? 捨てたとか差し出したって何がだコラーッ!?



 ジョニィ:こ、子持ちだったのかァーーーッ! Σ(; ・`д・´)


いや、違った。なにやら肉体から生えるように、ホット・パンツの胸元で蠢く一人の子供。明らかにスタンド攻撃!内側から取り込まれるように、繭に包まれていくホット・パンツ。僕、今ちょうど地球防衛軍3やってるんで、もの凄くダメージが伝わってきました。一瞬で綿飴。かなしい出来事ですよホント(´・ω・`) 。

敵の襲来を懸念してジャイロを呼ぶジョニィ。一方、ジャイロの方では捨てたはずのクマちゃんが。ジョニィの方では置いてきたナイフが転がってました。(九十九神?!ちょうどケロロでもやってた)


 ???:「人ハ何カヲ捨テテ前ヘ進ム」
 ???:「ソレトモ」
 ???:「拾ッテ帰ルカ」?



疑問を抱くジャイロの背後で何やら哲学めいた事を話すヴィジョンが。そしてその足元には今までの聖骸も出現。眼球と両脚部がなかったのでホット・パンツが持っていた遺体でしょうか。それにしては右腕部があるんですけどね。ホット・パンツが大統領から独力で奪ってきたのかなあ。心臓奪われた事で大統領の能力が消えたり弱くなってたら、それもあり得るかもしれません。

さて、出現したヴィジョンですが、どうも完全なる敵というわけではなく、新たな遺体からの試練のようです。ホット・パンツが標的にされていたから大統領の刺客かと思いましたが、違ってましたね。原因として可能性がありそうなのは、心臓部と胴体部。しかしホット・パンツが既に影響を受けていたという事は、それ以前にゲットしたものという事になります。このゴミ捨て場に胴体部があったとするならば、残るは心臓部。受け取った直後から試練が発動して克服できそうにないので放置して遺体回収を急いでいたとすれば、ホット・パンツの急ぎっぷりも繋がりそうです。状況や場所的には胴体部の影響となりそうなんですが、それだとゴミ捨て場にくる理由がわからないし(水で清めるなら水場に行くはず。教会にある聖水じゃないとダメっていうのなら話は別だけども)、同じ理由で胴体部を先にゲットしてて呪い解除ために立ち寄ったというのもなさそう。もし心臓部の影響だと過程するのなら、決断が早い大統領が克服できていたというのも納得できそうだし。取捨を素早く決めて過去を振り返らない男っぽいじゃあないですか大統領。もし大統領がこの試練を乗り越えているとしたら、やっぱりちょっとスゴいですよね。リーダーってのは、果てしなく前向きの方が後ろは安心するものです。

今回の試練のテーマは、『過去の克服』。作品のテーマとしては『大量消費社会への警鐘』なんかもある気がするのですが、試練は「過去を乗り越える」とかだと思います。人は何かを捨てて前に進む。捨てた過去は本当に捨ててきたのか?それが問われているんじゃあないかと。ホット・パンツは弟を捨てた哀しい過去があるのでしょう。それを償う、若しくは忘れるために教会に仕え神に身を捧げて任務に邁進してきたのだけど、それでも払拭できなかった。「自分が捨てた」という罪悪感は何をやっても消えずに残留し続けていたのでしょう。ホット・パンツは自らのやった事を誤魔化さずに認め受け止めたのだけど、それを乗り越える事は出来なかった。それが「心が折れる」という事なのかなと。

「過去を乗り越える」というのは、確実に人間を生長させると思いますね。誰だって後悔してる事や思い出したくもない過去はあるもの。それを誤魔化したり都合よく正当化してお終いにしてしまう行為が、「(過去を)捨ててしまう」事なんじゃないかと思うのです。ホット・パンツは過去から逃げていただけだったのかも(決め付けてますがw)。全てを認めて、拾い抱えて前へ進む。そこに『生長』という人間の素晴らしさがあるのではないかと思います。(良し、キレイにまとまったッ!w)

出現したヴィジョンは「何かを捨てて前に進む」か「拾って帰る」の二択で迫りましたが、ヒーローなら「両方」やりますね。「捨てて、拾って、前へ進む」。コレですきっと!来月に全否定されてない事を祈ります…!

えー、今回のテーマは「過去を乗り越える」と勝手に決めつけて書きましたがそれには少し理由があって、昔ジョジョで同じようなテーマで感動した事があるからです。まあ5部のディアボロなんですけどね。執拗なまでに過去を恐れていたのが印象的で、「恐怖とはまさしく過去からやって来る…」なんてセリフには共感したものです。彼は未来を見通し修正する能力があったのですが、その対極となる過去の修正は出来ないのでそれを極度に恐れたのでしょうねー。方法論が直接的というか暴力的かつ自己中心的だったので邪悪でしたが、彼は彼なりに過去を乗り越えようとしてたのが僕には眩しかったのです。総括すると、敵のボスにそんなテーマを語らせるなんて、やっぱスゲー!って事でw。

それにしても、これでホット・パンツは死亡なんでしょうか。1位取っちゃってたし大統領にもバレバレになったので死亡フラグはビンビンに感じてましたが、講演会で荒木先生が、これからジョニィのジョースターの血統的なものを描いていって、最終的には結婚とかして幸せになる、みたいな事を仰っていたので、てっきりパンツとイイカンジになるのかと思ってた矢先だったのですよ。でも、死亡確定ではないから、これを助けて進展するのかもしんない。

 

■The Book -jojo's bizarre adventure 4th another day- 発売記念
 荒木飛呂彦×乙一 濃密対談


遂に発売となった乙一さんによるジョジョ4部ノベライズ。完成に至るまでの過程や苦労話も盛り込まれていてまさに濃密対談。荒木先生に「第四部執筆時に目指したけど、到達できなかったもの。この本にはその完成形みたいなものがありますね」とまで言わしめるとは、期待せずにはいられません。本には飛び出す仕掛けなどもあるようで、これは一刻も早く見たいですね!まだ入手してないんですが、今日にでも買って来たいと思います。それにしてもJSQ.のスピンオフといい、第四部が今、アツい!

 


P.S.
12月14日にSBRラジオをいっぺんやろうと思ってます。今年はジョジョ連載20周年だしイベントも色々とあったので、何か記念にやりたいのですw。とは言っても、番組のようにカッチリと作り上げるのではなく、忘年会を兼ねたカルいノリのものです。大の大人が飲んで食べて、荒木先生スバらしいよね、とか言うSBRスキスキラジオになる予定。そのためのアンケートを設置しましたので是非ご協力お願いいたします。あと、もしよければ当日聴いて下さいませwww

 

【追記】

ベネボタンからの情報。なんとジャイロは初対面の人にもフツーに「あの挨拶」をしていた!いやー、まさか初対面の人相手に、しかも緊迫する追跡中にそんな事してるとは思わなかったのでまんまと見逃してましたよ。なんという迂闊。しかも今回は上から下へと動く新バージョンでございます。

し・トゥ・れい シスター 上から下へ、水が流れるかように!

出典) 『STEEL BALL RUN』 荒木飛呂彦/ウルトラジャンプ・集英社

ブラボー…おお…ブラボー! 最初ブラボタンにしようと思ったけど、なんかやらしいからやめたんだぜ

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