魔人探偵脳噛ネウロ 第4話「犬【いぬ】」

| 2007.10.30 (Tue) 11:57 PM | [アニメ, [魔人探偵脳噛ネウロ] | ←前■TOP■次→ |

第4話 「犬【いぬ】」

先週もちゃんと書こうと思ったのだけど、PCの調子が悪くてついついおざなりに。トラブルの原因は主に画像処理に関するものなので、これを機にテキスト主体にしようかなと思いました。画像が付いている方が場面を理解しやすいし見映えも良いかと思ってたのですが、極力控え目に。キャプチャのめんどくささが感想を書く枷になってる気もするので丁度良いかも。

冒頭は弥子ちゃんの父親の事件の回想から。笹塚刑事の堂に入りすぎというか、浸りきった語りが逆にキモかったり。流れ的に石垣に語ってるのだけど、石垣相手に語り入れてるその状況がむしろキモいよ笹塚さん! その語りの事件、弥子ちゃんの父・桂木誠一が殺された事件は、原作とは少々趣きを異にしており、首は小型のチェーンソーで落とされ体には十数本ものガラス管が刺さっていたという変死体。ガラス管、首なしという殺害方法は、部屋中を血まみれにする意図があったから。最初噴き出させたのかと思ったら、血を抜いた後に撒き散らしたみたい。その理由は、飛び散った血痕で窓ガラスからの視認を程よくし難くするため、更に出血量からしても被害者の死亡が確実なものと認識させるためでしょう。首を落としたのもその理由に因るところが大きいと思われます。この、自分が最初に足を踏み入れる密室作りがこの事件では重要なので、アニメではそこのところを過剰演出したという所でしょうか。竹田刑事がすぐ近くにいたというのも、原作からワンクッション省いた判りやすい演出。ややライトではありますが、判りやすさを追求した作りを目指した意図が見え隠れしてます。ただ、この現場状況で自殺となるのは意味不明。この件はアニメならではの理由があるかもしれないのでちょっと楽しみですね。また、アニメでは本軸になってきそうな弥子ちゃんのエピソードだけに、この事件がどの時点で明らかにされるのかが少し気になります。竹田刑事部長が休職届けを出したまま行方不明というのもまた気になる点。

長くなった冒頭部の感想は置いておいて、今回は久々の原作モノ、それもヒステリア編です。DCSの次がヒステリアとは、なんという固め撃ち。しかし、ヒステリアのエピソードはWJで5週に渡って繰り広げられ、しかも笛吹さんと笹塚さんとの関係が徐々に明らかにされた結構重要な話。それを1話でどうまとめるのかと思いましたが、どうやらヒステリアというキャラクタに絞ったまとめ方をしたようです。平たく言えば、ここ2週のオリジナルストーリーのような展開ですか。事件の奥行きなどは端折って最後のクイーンズタワー爆破事件に凝縮。肝心のヒステリアも一線を越える描写に力が集中していて、ブッちゃけたい欲望のほどが今ひとつだったように思います。オリジナルストーリーと違ったのは、原作どおり犯人が誰だか判らなくしていた点でしょうか。なんかこれと比較してもオリジナルストーリーはどんだけ「一線を越える犯罪者」の描写に特化していたんだよ、って気がしますね。多分、それが狙いなのでしょうけども。

そういうコンセプトの元にはちゃんと出来上がった作品だとは思いましたが、やはり原作を知っている身としては気になるっちゃなりますよ。別物だと理解していても、残念だなあと思うところが多いのです。原作読めよ、監督読んでねえだろ、とまでは勿論言いませんしコンセプトを理解して見れば判るんですが、納得が出来ないというか、うん、残念だなあと思うのです。例えば先に挙げた、笛吹警視と笹塚刑事の関係。いがみ合う中にも確固としてある信頼関係なんかは見ていてグッと来るものなのだけど、そういう方向の話は一切なし。無いならないでキャラ自体を登場させないとか出来ると思うのですが、後半で絡ませてくる意図でもあるのか一応は登場させてくる。だけど掘り下げというか絡みが殆どないので、現時点での笛吹さんはとんだビエロですよ。キャリア組の責任の重さとか立場なんてうっちゃってあって、ただの高圧的な人になってます。しかも、能無しの。これから絡めてくるならくるで、可哀想なキャラにしかならなそうなんですが大丈夫でしょうか。

一方、ヒステリアはヒステリアで、異常性の描写からブッちゃけたい願望まで物凄くマイルドになってました。犯人たちの犯行動機というものは、それぞれなんとなく納得ができる理屈が元になっているのだけど、最後の最後で突き抜けているから異常になるんだと思うのです。誰もが抱えている感情であったり鬱憤だったり内包しているものだけど、それを誰もが巧く隠したり発散して生活している。それが出来なかったのがヒステリアなわけで、実際原作では周りの犯人候補だった人たち全員の方が二面性を持っていました。要するに、巧くブッちゃけて生きていこうよ、というメッセージがあったと思うのですが(そして笹塚さんの生き方への対比もあったと思うけど)、そのあたりは根こそぎ除去されていると感じました。まあ、作り手が違っていればメッセージは変わるものなので構わないけど、アニメネウロは社会風刺の部分が丸ごと削除されてますね。それにしても、犯人候補だった人たちは本当にただのモブキャラだったなあ。携帯電話で爆死した男のエピソードも丸々なかったから、その彼女だったという人もただの通行人になってた。ちょっとでいいから巧いブッちゃけを見せて欲しかったなあ。最後のおまけカットでもいいから。
 
before after

で、前回も少し触れた笹塚さんの射撃シーン。カッコ良かったですよ。うん。だけどやっぱり前回に射撃を一度見せているだけにインパクトが弱かった気がしました。あそこで初めて射撃の腕を見せる事で、笹塚さんスゲー!ってなるんだと思うのですが。。。しかも前回はエラくショボかったし。そんな腕があるなら、何故前回一発で仕留めないんだよって話です。シリーズ構成として、これはどうかと思いましたですねー。
 
骨での固定が確かな固定拳銃は片手でも撃てる設計だけど、両手で固定しましょう

吾代さんの扱いや弥子ちゃんたちの爆弾処理といい、アニメだけ見ているとそれなりに、というか結構楽しめるのですが、原作を意識すると途端に色々と言いたくなってしまうのが辛いところ。意識しなければ楽しめるので意識しないように見る事が肝要かもしれません。なんか、さりげにヒドい事言っているような気もしますけど、楽しもうとするならそれが一番かなと。ネウロの「いただきます…!」はなかなかの見せ場だと思いますし。子安さんはいい味出してるなあ。アニメならではといえば、所々にマニアックなエロスが入っていて、今回はネウロと吾代さんと弥子ちゃんが女子トイレの個室に一緒に入るというのがありました。トイレの個室に男2人に女子高生、しかも汗でグッショリってどんだけ狙っているのかと。あと、目潰し目薬(イビルドロップ)を端折らずに少々アレンジして使ったのには情熱を感じました。毒気は抜けて完全にギャグで使われてましたがね。
 
ふしぎなパワー 桂木ビーム♪ かけてあげるわ~みんみんみらくる みっくるんるん♪


ブラボー…おお…ブラボー! 最初ブラボタンにしようと思ったけど、なんかやらしいからやめたんだぜ

魔人探偵脳噛ネウロ一覧