2007UJ05月号SBR感想 『#25 政府公邸の攻防』

| 2007.04.19 (Thu) 12:31 PM | [SBR感想, [荒木IZM] | ←前■TOP■次→ |
 女は戦う。
 「知恵と演技で」―――。

 

前号まで
レースが大統領の「遺体集め」に利用されていて、それが終われば主催者である夫の命が奪われる事を知ったルーシー。ジャイロと協力し、大統領の遺体を奪う計画をたて、「女の子が好き」な大統領夫人を利用し、政府公邸に潜入するが…!?

今月のSBR。なんと、今までなかったあらすじがついていました!これはやはり今エピソードだけ読んでも、とても「大陸横断レース」とは思えないからに他ならないでしょう。今月号から読み始めた人なんかいた日には、なんの漫画かと思うでしょうね!何の前説もなくWJから移籍し掲載が始まったSBRですが、さすがにウルトラジャンプ編集部も配慮したという事でしょうか。まあ、このあらすじがあっても「陰謀渦巻く『大陸横断レース』」とは思えないんですけどもね!

 

とうわけで、物語は政府公邸から。いきなりルーシーたんのムネとコカンに星マークがあって、お前どこのドラゴンガールかと問いただしたくなりました。これはひょっとして「太臓もて王サーガ」からの逆輸入?!そんな事はないだろうけど、大亜門先生がコミックスを渡す前にもて王を持っていた荒木先生のこと、ありえない話でもないかもしれません。

麻仁が登場するのも時間の問題?(いや、それだと徐倫だから)

 

ひとコマ目から脱線してしまいました。そう、ここは政府公邸。キャビネットの上に時計とか陶器の置物とかあって、まるでこれは、いつかTVで見た荒木先生邸のようです。そんなお部屋でスカーレット大統領夫人とルーシーたんは仲むつまじく二人して腰掛けてます。流れ的には、気分の悪くなったルーシーたんがスカーレット大統領夫人のお部屋で休ませてもらっている、といったところでしょうか。気分もよくなったルーシーたんは、そろそろおいとまする気配を漂わせます。当然これはスカーレット大統領夫人は引き止めますね。何せ、しな垂れかかりついでにあんなコトやこんなコトをしてきたカワイコちゃん(死語)を逃す手はありません。

あんなコト

こんなコト

 

そりゃ当然、もうお友達!か、それ以上の認識ですよスカーレット大統領夫人。14さいの生娘…じゃなかった、可愛らしい人妻が、その趣味がありそうな雰囲気で近づいてきたという、この降って湧いたスペシャルな状況、スカーレット夫人の心の鐘はけたたましく鳴り響いている事でしょう。当然、スカーレット夫人はルーシーたんより年上、お姉さまキャラを地でいくタイプなので、どうやっておいしく食べてあげようかしら、とか思ってるに違いありません。

早くも鼻をツンツンする軽いスキンシップから、ルーシーにファーストネームで呼ぶよう促すスカーレット大統領夫人。大統領夫人なのにファーストネームで呼ばせるこの作戦、気さくな面を演出しつつ一気に親近感を抱かせる、とても良い策ですね!そのうち、「なんだったらお姉さまって呼んでもよくってよ?」みたいな雰囲気になっていくんでしょうね!しかし、とりあえずここは身分の差を取り払うのが先決です。スカーレットって呼ばせる事からはじめなくてはいけません。そうすれば、近しい存在になるのも、そう遠い話ではないのです。だから、スカーレットっておもいっきりね!立場なんて感じさせないくらい、なじるように呼び捨てにしてもらわないと………って、ええ!?なじるように??! 

 

なんて事、スカーレット夫人はM方面の方だったようです。「よくってよ」とか「ごきげんよう」とか言っているのに、そっち方面だったとは…。奥が深いであります。

若干エキサイトした大統領夫人は紅茶を飲んで落ち着きます。落ち着いたところで大統領のお昼寝の習慣の事とか、夫婦関係の事とか、大統領との馴れ初めの話をしだしました。なんでも、ファニー大統領は足音がまったくしない特技があり、スカーレット夫人はそこに惚れたんだそうです。そこがセクシーなんだそうです。まあ、世の中には大家のカバンから札束抜き取る男の行動に、「なんてロマンチックなの…」って思う主婦もいますしね、人の趣味には何も言わないことにしましょうか。でも、さすがに初対面時に足でマンドリン弾く男はどうかと思いますよ?たとえどんなに決断が早く正確で、切れ味鋭くともあたたかさを感じる男だったとしても、そこからセクシーとか惚れるとかは出来ないですぜ。弾いた曲がモーツァルトでも無理ですぜ。ビールの一気飲みならば惚れてもよしッ!だけども。ともあれ、マンドリンの上で軽やかに踊るカール巻いた小太り男からは、とても将来の大統領をイメージする事は出来ないっす。せいぜい、司会も出来る売れっ子大道芸人です。

そんな馴れ初め話を聞いてかたまるルーシーたん。そこへスカーレット夫人のちょっかいが始まります。はじめは鼻の頭をクリクリ!次はお口を指でプニプニ!2本指でプニプニ!ホッペもツンツン!はい、そこでスカーレットって呼んで!

 

ヤバイ、もう止まりませんスカーレット夫人。今度は横になってリクエストです。

スカーレット:「ねえ お願いがあるの…」
スカーレット:「あなたのお尻で座って欲しいの…… そうして欲しいの」



何を言っているのかわからない…と言った表情のルーシーたん。しかしスカーレット夫人の要求は具体性を増して続きます。

スカーレット:「いいでしょ?座って… ねっ」 
スカーレット:「ギュッっ(はぁと)って圧迫して欲しいの ねっ」 



ギュッ???
当然の反応です。何を言っているのかわからないぜスカーレット夫人。座るって何さ?ルーシーたんもそう思っていたことでしょう。話の通じないルーシーたんに業を煮やしたスカーレット夫人は叫びます。

スカーレット:「お顔の上よッ!あたしの!」
スカーレット:「そのカワユイお尻で押しつぶしてッ!ああ―――っ早く!早く押しつぶして!」 

APPAKU・MATSURI

 

 

 

 

 

 

 まさか!って感じのスカーレット夫人M属性の事実でしたが、よもやこれほどまでとは。なんか、懐かしきアンドレ兄さんを彷彿とさせますね。そういえば、アンドレ兄さんのあの窒息オナニーもこのニュースでファンタジーやメルヘンではない事がわかったのです。ひょっとしたらそういうお祭りもあるのかもしれません。圧迫祭り。激しいお祭りでは圧死する人も出るようなので、そういった類のものなのかも。絶対違うと思うけど。

そんな、まさにこれからプレジャー・フェスティバルが開催されるかに見えたこちら政府公邸ですが、突如眠りに落ちるスカーレット夫人。これはまさかチャリオッツ・レクイエムッ?!

そんなわけは当然なく、すべてルーシーが仕組んだ事でした。先ほどスカーレット夫人が飲んでいたのは紅茶。そう、紅茶といえば何かが混入されて然るべき飲み物なのです。あるときは毒薬、あるときは黄色がかった液体など、古今東西、紅茶には様々なものが混ぜられているんですよ!今回は即効性はあるけど効果は短時間な睡眠薬。寝息が「スースー」である事からも目覚めの時は近いと判断できます()。

素早く行動に移るルーシーたん。3つ向こうの部屋でお昼寝中の大統領に接近します。何も知らんとグースカ眠りこけちゃって、この大統領は!とか思っていたかどうかはわかりませんが、ベッドに横たわる大統領の姿を確認。さっさと心臓部を抜き取ってスタコラサッサといきたいルーシーたんでしたが、実は大統領起きてました!いや、気配を察知して起きたのかもしれませんが、とにかくドアの影に誰かいることを感じた大統領。寝起きでもエラそうです、さすが大統領。決して自分からは確認しない。大統領は動かない。

その態度からシラバッくれる事が出来そうにないと感じたのか、ドアを開けて出てくるルーシーたん。しかしその姿はファーストレディこと、スカーレット夫人。なんだ、実は変身系のスタンド能力が発現してたのか?と思ったのですが、実はルーシーたんはここに潜入する前にホット・パンツに会っていたのでした。なんかタイミング良すぎる気もしますがそんな事を気にしてはいけません。そういえば、ホット・パンツ女史は5thステージをノリスケより後の3着でゴールしていました。普通に考えれば、ノリスケはホット・パンツ女史の治療の後で意識を取り戻したはずですからこの順序は不自然な感じがしましたが、ホット・パンツ女史はゴールより先にルーシーたんに会っていたんですねー。細かいところで辻褄が合ってます。
ホット・パンツ女史はシカゴに着くなり政府の人間が探している人物に「ピン」ときて、自分の遺体集めに利用しようとルーシーに近づいたのでした。さすがのホット・パンツ女史でも大統領から遺体を取り出し、それを持ち出すのは困難なのだそうです。ルーシーがやる方が困難な気もしますけど、気にしてはいけません。とりあえず、肉スプレーで一度だけの変身能力をルーシーに授けたのでした。それにしても、肉スプレーなんてシロモノを突然顔に吹き付けられてもさほど動じないなんて、ルーシーたんも生長したものであります。

しかしホット・パンツ女史は利用するためとはいえ、初対面の彼女に結構いろいろ喋っていきました。遺体の話は出来ないけれど、「ローマ法王庁」「ヴァチカン」の者である事は言ったりしてて、ちょっとジョニィたちと比較するとサービスしすぎなんじゃないかってくらい。しかし彼女はひとつウソをつきました。それは、「ミシシッピー川で気を失っているジャイロとジョニィの体を調べた」の件。厳密に言えばウソではなく、表現方法の些細な違いかもしれないですが、ジョニィを気絶させたのは、紛れもなくホットパンツ、きさま自身だァーーーッ!



回想はここまで。変身の経緯は理解できましたが、依然ルーシーたんの危機は継続中です。スルドイとうわさのファニー大統領、相手がスカーレット夫人だったとしてもその眼差しは疑念の眼光を放っています。割り切った夫婦関係であるはずなのに、突然寝室に(しかもこれが初)現れたスカーレット夫人。そりゃあ怪しい。黙って状況を分析しているルーシーたんでしたが、ここで姿を見せるチューブラー・ベルズ。臭いを追跡するチューブラー・ベルズですが、ルーシーたんの臭いはホット・パンツの肉スプレーによってスカーレット夫人のものに変えられているので安心ですねッ!と思ったら、どうやら効果は顔周辺のみのようで、なんか足元らへんからバレる雰囲気ムンムン!ヤバイと感じたルーシーたん@スカーレットマスクは猛然と大統領にダッシュ!そして―

  クチビルをプニプニしーの!


ルーシー@スカーフェイス:「わたくし あなたのお口をプニプニしに来たの!」
ルーシー@スカーフェイス:「それがとっても!とっても! したくなって…」


普段の大統領夫婦がこんなやりとりをしていたのかどうかは判断のつきかねるところですが、とにかく大統領のクチビルプニプニに成功したルーシーたん。実はこのプニプニに使用した人差し指には仕掛けがあって、爪の間に睡眠薬が仕込まれていたのでした!オイオイ、即効性からいっても内服ではなく、呼吸吸引で効き目が出る睡眠薬ですかコレ。ここまでくると最早麻酔のレベル。効き目は2分間。ジョジョの世界で貰える数字は大概「2」です。例外はあまりありません。この便利な爪仕込み睡眠薬、実はこれもホット・パンツ女史のプレゼントでした。順位落としただけあって、いい仕事してますホット・パンツ女史。

すぐさま心臓部の摘出にかかるルーシーたんですが、やつらがいましたよ、チューブラー・ベルズ。しっかりと標的として認識しているようで、脚に喰らいつきそのまま体内に潜入!ゴムが肉の裂け目に入っていくという、エロいんだかグロいんだかよくわからない状況ですが、その勢いは静止することも出来ず、ルーシーたん大ピンチ!しかも、心臓部だけでいいと思ってた遺体は耳やら右腕やらボロボロと出てきてます。想定外の問題山積みの状況ですが、とりあえず群がり喰い込む風船犬をどうにかしなくては!と力の限り引っ張るルーシーたん。進入を阻むことは出来なかったものの、ゴムの耐久力は限界を迎えて破裂!ゴムが中で破けるなんて、ある意味大ピンチな字面ですね!しかも破れた後、カタくなってさらに深く突き刺さりましたよ!一応説明しておくと、風船犬は割れて元の釘になり、ルーシーたんのフトモモを刺し貫いたのです。違うことを想像してた人は反省しましょう。


なおも続くチューブラー・ベルズの猛攻!1体破裂した事で本体のマイク・Oも変事に気づきました。
そしてこのクソ忙しい時にアウェイクンする本物スカーレット夫人!夫の部屋で見たものは、風船犬に襲われる自分と同じ顔をした女性と、ベッドの上に散らばる奇妙な人体、そしてこの異常事態にも関わらずグースカ寝ている大統領!スカーレット夫人は何を思う?!次号、波乱必死ッ!!

 

 

 

【コネタ】

 

 

出典) 『STEEL BALL RUN』 荒木飛呂彦/ウルトラジャンプ・集英社

ブラボー…おお…ブラボー! 最初ブラボタンにしようと思ったけど、なんかやらしいからやめたんだぜ

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